フィジオセラピストに聞こう!/パフォーマンス・トレーニング

フィジオセラピストに聞こう 体の痛み改善法

フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!

第101回 パフォーマンス・トレーニング

最近運動を始めた方も、運動を続けてきた方も、体調管理が目的の方も、スポーツの記録を伸ばしたい方も、体力作りの際、何を参考にプログラムを組んでいますか?

フィジオセラピストの下でトレーニングをしている方も、ジムの個人トレーナーと一緒にプログラムをしている方も、YouTubeやアプリを参考にしている方も、全くの自己流で運動を行なっている方もいるでしょう。「どう違うのか?」「運動は運動でしょ」「誰がトレーナーでもいいのではないか」一般的にそう感じている方は多いのではないでしょうか?

運動が体へ与える良い影響は枚挙にいとまがありません。やらないよりもやった方が良いのは絶対です。年齢やけがの既往歴、体型や体の柔軟性によってどの運動が必要か、強化すべきか、または避けるべきか。個人に合った効果的なプログラムを組むには豊富な医学的知識と経験が必要となります。

残念ながら、ジムや自己流で頑張りすぎた結果どこかを痛める、というのはとても多く見受けられます。骨にはジャンプやランニングによる高負荷な運動が良い影響を与えます。骨粗鬆症や骨盤や腰椎の骨密度が減少している場合には効果的です。

しかし、高負荷は必ずしも関節には良くありません。また、腱のリハビリには高負荷でゆっくりとした動作での運動が効果的です。筋肉はその目的に応じて、高負荷で低回数や低負荷で高回数などバラエティーに富んだ刺激を与える必要があります。

たくさんある運動の中からどれをどの頻度で、どの程度の負荷を掛けながらトレーニングするべきか。クライアント1人ひとりの体を診察し、医療と最新科学の知識を持ち合わせたフィジオセラピストの下でプログラムを行うことで、効率良く高い効果を実感できると思います。トレーニングによって体に変化を与えるには、筋肉や腱などの軟部組織の場合は3~6カ月間、骨密度については特殊なトレーニングを1~2年継続する必要があります。

慢性疲労から脱却し、疲れ知らずでいつも自分の最高のコンディションで過ごせたらすてきですよね。今年こそはパフォーマンス・トレーニングを行い、強い体作りに取り組みませんか。


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)
シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au

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