待降節の集い/花のある生活

花のある生活 第42回
─ flower in life ─

待降節の集い

ローゼンタール社の花器に鷹の羽ススキと尾花を、炎が繭(まゆ)に包まれるようにいけました。厳かな暖かさを感じて頂けますと幸いです
ローゼンタール社の花器に鷹の羽ススキと尾花を、炎が繭(まゆ)に包まれるようにいけました。厳かな暖かさを感じて頂けますと幸いです

 今年もまた新型コロナウイルスに翻弄され、気付けば年の瀬が押し迫り、慌ただしく駆け巡った2021年も過ぎようとしています。そしてまた、クリスマス・シーズン到来の季節となりました。皆様はアドベントという言葉をご存知ですか。日本語で待降節と言ってキリスト教西方教会においてイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことです。

 私は中高時代、イエズス会の学校に通っていたので、厳かに毎年、学内でキリスト生誕劇を観劇したり、シスターの話を聞いたりと、外部の喧騒とは違った心にろうそくの炎が灯るような、強烈に暖かい日々をアドベントで過ごしていた思い出があります。大人になってからはドレスデンのクリスマス・マーケットが印象に残っておりますが、ドイツに限らずヨーロッパのアドベントは美しいですね。

 日本では信仰心よりも楽しいイベントの方が濃くなっているようにも感じますが、気持ちが暖かくなる感じは大切にしていたいなと思うこのごろです。

 暖かい気持ちになれることは、物質的なものだけで成ることだけでもなく、人と人が心通わすそんな時間が大切なのかもしれないと昨年から続いたロックダウンや隔離、1人の時間が増えて身に沁みて感じることでした。

 今月の作品は炎に包まれるような暖かさをいけています。ドイツ製の花器を使用して、中心にはストロベリー・キャンドルという赤とピンクの花を入れています。2022年はどんな年になるのか予想だにしませんが、明るい未来の到来を、花と共に穏やかに待ってみようかと思います。

 本年も花のある生活ーFlower in lifeーをご愛読下さり、誠にありがとうございました。2022年が皆様におかれましても健康ですばらしい1年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

このコラムの著者

Yoshimi

Yoshimi

いけばな講師。幼少期より草月流を学ぶ。シンガポールでの華道活動を経て、現在はシドニーでいけばな文化芸術の発展に務める。令和元年には世界遺産オペラ・ハウスで日本伝統芸能祭に出演。華道教室を主宰。オンライン・レッスン開催中。
Web: 7elements.me

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