累計80億トン 英豪系資源大手リオティント

英・豪系の鉱業大手リオティントは20日、西オーストラリア州北西部ピルバラ地域から世界に出荷した鉄鉱石が、60年間で累計80億トンに達したと発表した。東京スカイツリーを13万4,000基建設できる量に相当するという。
鉄鉱石は今日のオーストラリア経済を支える重要な輸出品となっているが、リオティントが主産地のピルバラ地域から輸出を始めたのは1966年8月。最初の積荷は日本向けだった。
それから60年の節目を迎えた19日、日本製鉄向けの鉄鉱石を積んだ運搬船が西オーストラリア州北西部ケープ・ランバートを出港した。
リオティント鉄鉱石部門のマシュー・ホルツ最高経営責任者(CEO)は、「ピルバラからの鉄鉱石出荷量が80億トンに達したことは重要なマイルストーン(節目)」だとした上で、「日本は、当社の鉄鉱石輸出における最初のお客様であり、そのパートナーシップは現在も当社事業の礎となっています」と謝意を示した。
鉄鉱石はオーストラリアにとってなぜそんなに重要なの?
鉄(元素記号:Fe)は、インフラや製造業に不可欠な金属。建築物の鉄筋コンクリートや道路・橋脚、造船、自動車の鋼板などに幅広く使われる。鉄そのものは地球の総重量の3分の1を占め、希少な金属ではない。
ところが、製鉄の原料に適した良質な鉄鉱石は偏在しており、日本などは輸入に頼っている。連邦産業・科学・資源省によると、世界輸出量の4分の3がオーストラリアとブラジルに集中している。中でもオーストラリアは埋蔵量、生産量ともに最大で、世界輸出量の52%と圧倒的なシェアを誇る。
オーストラリアの国内総生産(GDP)の約4分の1を占める輸出額(モノとサービスの合計)の中でも、鉄鉱石は最も多い約2割(2024年=外務貿易省)を稼ぐ看板商品。とりわけ良質な鉄鉱石が潤沢なピルバラは、国内最大の生産拠点となっている。
◼️ソース
Rio Tinto ships 8 billionth tonne of iron ore from the Pilbara(Rio Tinto)
Resources and Energy Quarterly, December 2025(Department of Industry, Science and Resources)