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オーストラリアは詐欺の「総合デパート」? あの手この手で忍び寄る犯罪の影

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日本人在住者を狙った詐欺も横行している

 国際的な詐欺犯罪の温床となっているオーストラリア。この数カ月で明るみに出た詐欺被害の例だけでも、子どものふりをして親に電話や通話アプリからメッセージを送って金銭を送金させる「ハイ、マム詐欺」、郵便局を装った「配達通知詐欺」、マッチング・アプリで恋愛感情を悪用した「ロマンス詐欺」、仕事を探している人を騙す「リクルート詐欺」など、枚挙にいとまがない。

 オーストラリア在住の日本人を狙った詐欺も横行している。最近では、日系サイトの募集広告で家賃や保証金を騙し取る「クラシファイド住宅詐欺」の被害が報告されている。

面識ない人からの連絡はまず疑う

 テクノロジーに依存した私たちの日常生活は、常に世界規模の詐欺と隣合わせ。詐欺集団は巧妙なワナを仕掛けて私たちを狙っている。

 現実世界で組織的な活動をしている日本の特殊詐欺グループと異なり、オーストラリア国内の詐欺はほとんどが国際的な犯罪シンジケートが、サイバー空間で操っていると見られている。足がつかないので摘発が難しい。

 オーストラリアで不審な電話やテキストメッセージ(携帯電話のショートメッセージ)、Eメールなどを全く受け取ったことがない人は、ほとんどいないだろう。大手企業などから流出した個人情報は、広く闇サイトなどで取引されている。情報がある程度流出していることを覚悟した上で、入念な対策を心かげたい。

 本物の家族や友人、仕事上必要な取引相手からの連絡以外はまず疑ってかかる。知らない電話番号からの着信は無視する。会ったことのない人からのテキストメッセージや迷惑メールのリンク先は絶対にクリックしない。怪しい電話番号やメッセージは徹底的にブロックするなど、自分の身は自分で守るしかないようだ。

■詐欺に関する情報提供、被害に遭った際の通報・相談先
SCAMWATCH(オーストラリア消費者競争委員会)

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