定期預金より良い利率を求めて

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第34回:定期預金より良い利率を求めて

定期預金のレートが3%前後とかなり低く、7~8%あった時を知っている方には長期で定期に入れるのを戸惑う方が多いと思います。定期で2.5%の利率があっても、インフレが1.5%であればリアル・リターンは1%しかありません。しかし皆さんがご存知のようにリターンとリスクは比例するので、定期のように元本保証のリスク無しというものではやはりリターンは少ないものしか選べないのです。

では、もう少しリスクをとってみてはどうでしょうか?ノー・リスクではないですが、ロー・リスクと言われるものではリターンは1年で5%から8%ほどに上がります。よくリスク・マネージされている住宅ローン・ファンドはその1つです。

住宅ローン・ファンドとは?

銀行の定期と同じように、住宅ローン・ファンドの資金は住宅ローンとして貸し出され、ほとんどの場合、土地を購入したり開発するためにその資金は使用されます。これは、皆さんが家を買う際に銀行からローンを借り、支払いをしているのと同じです。毎月のローンの支払いで4%や5%払っているように、住宅ローン・ファンドのお金を借りた人も毎月の支払いをしています。SMSFでの不動産購入、投資物件や大きな開発のプロジェクトなどの利率は6%から15%以上の場合があります。

また自分が住む物件の住宅ローンでも、年齢が高かったり、ビジネス・オーナーで大手の銀行から借りにくい人も銀行ではないローン会社からお金を借ります。

ローンの支払いの一部を投資した皆さんに返していくというのが住宅ローン・ファンドのやり方です。元本保証ではありませんし、利率が保証されてはいませんので上下することもありますが、上がる場合ももちろんあります。お金を貸しているので、短期の通知では引き出せないこともありますが、12カ月、18カ月……というように期間が決まっているものが多くなっています。

不動産を購入するとなると長期の投資ですが、これはもっと短期のコミットメントですね。どのような不動産に投資をするのか、どんな人に貸すのかなどがリスクを左右します。支払いのためのキャッシュ・リサーブがどれだけあるか、またLVR(Loan to Value Ratio)といって不動産の価値に対して何%借入するかによってもリスクが大きく変わります。リスクを低くするためにはLVRは65%くらいが良いですね。

定期のように全くリスクが無いわけではありませんが、少しリスクをとるとリターンがかなりあります。3%のリターンではお金を2倍にするのに24年かかりますが7%では10年で2倍にできます。このような投資方法はどのようにリスク・マネージできるかを事前に知っておく必要がありますので、興味がある方は専門家にお問い合わせください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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