豪企業、リサイクラブル蓄電池開発成功

ソーラーパネルとの接続に優れた相性

 自家用にソーラーパネルを備え付ける世帯や事業所が増えるにつれて、何年か先にはパネルに接続されている大容量蓄電池の廃棄が問題になり始めることが予想される。テスラやパナソニックなど大手ソーラーパネル用蓄電池メーカーに対して、オーストラリアの企業がリサイクルの簡単な大容量蓄電池を開発している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ブリスベンのRedflow社ではソーラーパネル接続用としてミニ冷蔵庫サイズのZCell蓄電池を開発しており、この蓄電池は、大手企業のような自然発火の危険と処理の難しいリチウム・イオン電池技術を使っておらず、普通のリサイクル施設で処理できる利点がある。全豪電池リサイクル・イニシアチブによると、現在、年間8,000トンのリチウム・イオン電池が廃棄されており、今後、自家用ソーラーパネルが増えるに従って、この電池も増えるが、蓄電池自体に寿命があるため、20年後にはこの廃棄量が150,000トンに跳ね上がるとみられている。

 Redflow社のサイモン・ハケット社長は、「この蓄電池の電極はプラスチック、アルミ、スチールでできており、電解液は取り出して精製し、次の電池に注入することができるため、電池全体が非常にリサイクルしやすいという特長がある」と語っている。

 また、この電池は10kWhの電気を蓄えるよう設計されており、一般的な世帯であれば1日から2日の電力消費に十分な容量がある。ハケット社長は、「この電池は効率的な高容量であり、大きさもミニ冷蔵庫程度で、戸外の家の外壁に配置することができる」と語っている。

 現在、オーストラリアでは150万世帯がソーラーパネルを設置しているが、設置世帯に対して電力売買に逆ざやを設けている現在のソーラーパネル補助金制度が廃止になるため、設置世帯もソーラーパネル発電量を蓄電池に蓄えて自家消費し、グリッドからの電力消費量を減らす方向に変わってきている。

 一方、現在の蓄電池は寿命が10年程度で、蓄電池メーカーが廃棄処分の責任を負うのがもっとも合理的と言える。イニシアチブでは、「現在、蓄電池廃棄に関して何の規制もない。早いうちに規制を設けなければならない」と語っている。

 一方、VIC州のPF Metals社は、リチウム・イオン電池リサイクリングのパイロット工場を立ち上げた。この機械は携帯電話やラップトップの蓄電池を粉々に砕き、原材料にして電池メーカーに売ることになっている。基本的にはテスラの大型電池も携帯電話の電池も同じ原理であり、スケールを拡大することで対応できると語っている。
■ソース
Australian company launches home solar storage battery to take on electronics giant Tesla

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