炭鉱開発にQLD州政府の認可降りる

グレート・バリア・リーフ上流の集水域

 4月3日、QLD州労働党政府のアンソニー・ライナム鉱業相は、州北部ガリリー炭田に開発申請の出ていた3件の炭鉱開発を認可した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 申請が認可されたのは、インドのアダニ社が210億ドルをかけてクラーモントの北西160kmの炭田地域に計画している3つのカーマイケル炭鉱開発で、炭鉱からアボット・ポイント石炭積み出し港までの鉄道も含まれる。

 アナスタシア・パラシェイQLD州首相は、「政府と地域社会の徹底した点検の末に大きな進展があった。ただし、まだ開発プロジェクト進行までにはいくつかの承認を控えており、最終的に振興させるかどうかはアダニ社の決断だ。このプロジェクトには多大な雇用が見込める。開発工事期間には5,000人の雇用があり、生産ピーク期間にも4,500人の雇用が見込める。地元住民にも大きな雇用機会になる」と語っている。

 しかし、グリーンピースを含めた反対派は、「この地域の炭鉱開発はグレート・バリア・リーフに大きな悪影響を及ぼす」としている。これに対してパナシェ州政府は、「リーフ保護のため、政府は1億ドルを投資している。鉱業権リースには200項目に近い環境認可条件を課しており、困難よりも地域の利益の方が大きいと判断した。経済的刺激と雇用を確保し、同時に重要な環境資産を保護することができる」と語っている。

 グリーンピースは声明を発表し、「リーフはすでに激しい白化が始まっている。科学者、グレート・バリア・リーフ海洋公園局だけでなく、QLD州政府でさえ、白化の激しさを認めている。連邦政府も懸念を表明しているが、同時に、両政府が国内最大の炭鉱を認可しようとしている。これはグレート・バリア・リーフにとって大きな害になるだけだ」と述べている。
■ソース
Carmichael coal mine: Mining leases approved for $21 billion project in Queensland’s Galilee Basin

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