オーバーン副市長、4か月の公職停止

開発業者が議員務める市議会

 公園や道路を無許可で占拠し、通行止めまでして華やかな結婚式を挙げて一躍名前を知られるようになったサリム・メハジェー・オーバーン副市長は、1月29日のNSW州市民行政審判所において、市議会の投票において、自分の資産の価値上昇を届け出なかったことは重大な違反行為として4か月の公職停止の判決を受けた。メハジェー副市長は、「この判決で損害を受けるのは市民。控訴する」と発表している。また、ルーク・フォリー労働党党首は、「このような不法行為が横行するようになったのは、保守連合州政府が開発業者に有利な法改定をしたことが原因」としている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 保守連合政権で改定されたNSW州法では、地方議会の議員は自分に金銭的利害のある動議について、その金銭的利害を明らかにしさえすれば議決投票ができることになっており、自分に有利なように投票ができる。審判所は、「メハジェーが、2012年から2013年12月まで3回の動議で自分に利害があるにもかかわらずその利害をあきらかにしないまま賛成投票しており、動議が可決されたため、そのために本人の不動産開発物件の価値が100万ドル上昇した。審判所のデビッド・パッテン審判員は、「この違反は重大だ。また、メハジェー市議は同じ時期にさらに他の違反行為もしている。そのため、この行為は同人の傲慢さの表れと考える」と判決の理由を述べている。

 オーバーン市議会は、メハジェー副市長の他の開発申請について、市有地をメハジェーの不動産開発会社に実勢をはるかに下回る額で売却するなどしており、また、市議会の6人がメハジェーや市長らの不動産開発業者らで占められ多数派、4人が市議会と開発業者の癒着を追及する少数派という構成になっており、NSW州政府がすでに市議会に対して、「市議会停止」の最後通牒を与えている。リチャード・ビーズリー弁護士が委員長を務める調査委員会でオーバーン市議会が審理を受け、市議会が停止される可能性もある。

 フォリー労働党党首は、「このスキャンダルの元凶は保守連合の法改定にある。メハジェー問題は地方自治体全体の改革が急がれることを示している。唯一の解決策は、不動産開発業者が議員に選出された上で自分の不動産開発申請に支持投票できるという現行制度を変えることだ」と語っている。
■ソース
Salim Mehajer suspended for voting without disclosure, adding $1m to property’s value

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