バリ・ナイン2人の恩赦請求却下される

「裁判手続き審理が最後の望み」

 2005年、インドネシアのバリ島から合計8kgのヘロインをオーストラリアに密輸しようとして空港とホテルで逮捕されたオーストラリア人の若者9人、いわゆるバリ・ナインは当初6人が懲役刑、3人が死刑を宣告された。その後、1人が懲役刑に減刑された。死刑囚ミュラン・スクマランとアンドリュー・チャンは死刑を懲役刑に減刑されるため、法的に可能なあらゆる手続きを取ってきたが2014年12月にスクマラン死刑囚の大統領恩赦請求が却下され、1月22日にはチャン死刑囚の請求却下も発表された。

 バリ・ナイン逮捕については、グループがバリに向けてオーストラリアを出る前に、「気前のいい人が旅費を出してくれる」という息子の話に不審を感じた父親が連邦警察(AFP)に相談したところ、AFPがインドネシア警察に通報し、インドネシア警察は9人の犯罪成立を待って逮捕したといういきさつがある。死刑制度を廃止したオーストラリアは、「死刑判決を受ける可能性がある場合には犯罪者を引き渡さない」方針を採っていることから、逮捕者の1人の父親の気持ちを踏みにじったAFPの行為が問題になった。

 インドネシアでは、「2人の死刑執行が確定するまで待つ」と発表されていたことから、近々2人が銃殺刑に処される可能性が強まってきた。法的に定められている死刑執行回避の手続きはすべて尽きたが、2人の弁護団は、「初審から大統領恩赦請求までのすべての法手続の裁判所による審理」の請求を検討している。オーストラリア国内でも2人の死刑に反対する声が挙がっており、トニー・アボット連邦首相もインドネシア大統領に宛てて書簡をしたため、「豪政府は国の内外を問わず我が国国民の死刑に反対する。2人は心底悔いており、インドネシア国民もその悔悛を受け入れるようお願いする」と述べている。ただし、2人の処遇で両国関係が影響を受けることはないとしている。
■ソース
Bali Nine member Andrew Chan has clemency plea against death sentence rejected

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