アデレードのカソリック大司教起訴される

聖職者の児童性虐待隠ぺい容疑

 3月17日、アデレードのカソリック教会で最高権威のフィリップ・ウイルソン大司教(64)が他の聖職者の児童性虐待を隠ぺいしていた容疑でNSW州警察から起訴手続きを受けた。大司教は無実を訴え、教会から休暇を取り、裁判で身の潔白を証すため全力を投じると語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 問題は1970年代にNSW州のハンター地域の教区でペドファイル聖職者、ジム・フレッチャーが務めており、ウィルソン大司教も同じ教区に務めていた。NSW州警察が2010年に設立した「ストライク・フォース・ラントル」作戦は、当時のカソリック教会メイトランド-ニューカッスル教区所属の現役および過去の聖職者による性虐待などの重大犯罪隠ぺい問題の捜査を進めていた。その過程でウィルソン大司教が当時他の聖職者の犯罪を隠ぺいしていたとする容疑。初公判は4月30日にニューカッスル地裁で開かれる。

 ウィルソン大司教は以前にはウロンゴンの司教を務めたことがあり、当時、児童性虐待スキャンダルの扱いで評判を獲得し、「癒しの司教」とも呼ばれたことがある。ウィルソン大司教は声明を発表し、「私が下級聖職であった1976年に、今は物故者となった聖職者が児童性虐待を行っていたとの内容の会話を警察に通報しなかったとの嫌疑をかけられている。その嫌疑は2014年に浮かび上がっており、私はその時に完全に否定した。この裁判でも私は自分の無実を徹底的に主張する。そのため、イアン・テンビー弁護士に弁護を依頼した」と述べている。

 嫌疑が浮かび上がったとされているのは児童性虐待に対する組織の対応を調査する特別調査委員会の席上で、大司教は、「私が司教になった際に、児童性虐待問題については積極的な対応に努め、児童を保護する最善の慣行を実施した」と述べている。

 一方、フレッチャー聖職者の被害者の一人、ピーター・ゴガーティ氏は、「警察の捜査がカソリック大司教訴追になったことでホッとしている。そのような高位の者が訴追されるに至ったことはオーストラリアにとって重大な日となる」と語っている。
■ソース
Adelaide Archbishop Philip Wilson charged with concealing child sex abuse

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