アンドリュー・ボルト、またも裁判で敗訴

人権弁護士、名誉毀損訴訟で勝訴

 ルパート・マードック氏のニューズ・コープ系メディア・コメンテータ、アンドリュー・ボルト氏は保守派論客として名前を知られている。何年か前にニューズ・コープ系新聞紙上のコメントのために著名アボリジニ9人から名誉毀損で訴えられ、法廷は、「ボルト氏が事実関係を適切に調べることもせず誤ったことを書き、その内容は原告を意図的に中傷するものであった」と認定している。判決後、ボルト氏は、「言論の自由にとって暗黒の日」と語った。今度は、人権弁護士として知られるジョージ・ニューハウス弁護士がボルト氏を相手取って名誉毀損で訴えていた民事訴訟でボルト氏に不利な判決が出された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 4月2日、NSW州最高裁のルーシー・マカラム判事は、「問題の記事をニューズ・コープ系のオンライン・サイトから削除すること」の他、原告・被告当事者間の秘密とされる命令を下し、また、裁判費用についてはニューズ・コープがこれを負担することを命令した。

 2014年7月10日にボルト氏が書いた「Fearmongers’ hateful fraud」と題する意見記事がヘラルド・サン、デーリー・テレグラフ、クーリエ・メール、アドバタイザーなどニューズ・コープ系地方紙に掲載された。その記事でボルト氏は、「ニューハウス氏は『難民ロビー』の一人であり、船でオーストラリアに来たスリランカ人の何人かは正真の難民認定希望者だと主張しているが、これが詐欺行為だ。道徳に対する犯罪が行われたとすれば、非道行為が行われているとして道徳家を気取る者こそ我々に対して巨大な詐欺行為を働いているというべきだ」と主張している。ニューハウス弁護士はこれを名誉毀損にあたるとして、訴訟を起こしていた。

 判事の命令では、ネーションワイド・ニューズ、ボルト氏、ヘラルド、ウィークリー・タイムズが共同被告として挙げられている。判決後、ニューハウス氏は、「私の名誉が守られた」と語っている。一方、ニューズ・コープのスポークスマンは、「この訴訟は和解で終わった。従って係争の問題は裁判にかからず、司法の判断もなかった」と語っている。
■ソース
Human rights lawyer George Newhouse wins defamation case against News Corp’s Andrew Bolt

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