「難民申請者の家族にビザ難しい」

移民相がタミル人自殺事件で発言

 6月1日、難民認定申請し、一般社会に解放されていたタミル系スリランカ人男性が焼身自殺したが、スコット・モリソン移民相は、「男性の家族がオーストラリアでの葬儀のためにオーストラリアのビザを取得することは難しい」と発言した。

 Leorsin Seemanpillaiさん(29)はブリッジング・ビザでVIC州ジーロングに居住していた過去に自殺を図ったこともあるとされている。また、直近の家族は1990年にSeemanpillaiさんとともにスリランカを逃れたが、今もインドの難民キャンプに住んでいる。家族はオーストラリアに埋葬することを望んでいるが、連邦政府は、遺体をスリランカまたはインドに送還することだけを提示しており、家族は、スリランカまたはインドで葬儀をするのは危険が大きすぎると拒否している。一方、連邦政府は、モリソン大臣が、「省が有効なビザ申請書類を審査するが、そのためには両親の有効な旅行書類が必要になる。しかし、その有効な旅行書類提出が困難ということであり、このような悲劇的状況を考慮し、連邦政府としては異例の遺体を家族の元に送還する申し出をした」と語っている。さらに、「職員がビザ申請手続きについては家族にも説明し、ビザ交付が難しいため、遺体を送還する提案をしたが家族はこれを拒否した」と語っている。

 これに対して、緑の党のセーラ・ハンソン=ヤング上院議員は、「モリソン大臣は男性の家族を援助する立場にある。このようなできごとではもう少し礼儀と同情心があってもいいのではないか」とモリソン大臣を批判している。また、労働党のタニア・プリバセク副党首も、「もっと人道的な扱いをすべきではないか」と批判している。

 Seemanpillaiさんは、スリランカのタミル系少数民族が住む島北東部に生まれ、24年前、6歳の時にスリランカからインドに逃れ、難民キャンプでの生活を始めた。Seemanpillaiさんは家族を残して船に乗り、2013年1月9日、ダーウィンに到着した。その後、6月に、難民認定するか却下するかが決まるまでの一時的なブリッジビザを受け、一般社会で働くことが許されていた。(NP)

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