1週間で2人めの新生児遺棄1人死体

NSW州政府、「里親制度」を検討

 11月30日、シドニー南西部のマルーブラ・ビーチで砂遊びをしていた子供2人が埋められていた新生児の死体を発見した。1週間前にはM7自転車道脇の2.5mの深さの側溝雨水枡に新生児が捨てられ、泣いているのを通りがかりのサイクリスト・グループが発見し、救出、その後警察が母親を殺人未遂で逮捕したばかり。NSW州政府は、「子供を捨てる母親はしばしば本人も精神的、身体的、経済的に困窮している。理性で行動できる状態ではないのにその行為を理屈で問い詰めることは何の役にも立たない。子供の生命を救うためには諸外国で実施されているように母親が育てられなくなった子供を里親機関に置いていける制度も検討したい」と発表している。

 新生児死体発見現場はマルーブラ・ビーチ南端の砂丘で6歳と7歳の男児が砂遊びしていて深さ30cmほどのところで裸の新生児の死体を発見した。2人はすぐに父親のところに走って報告し、父親が警察に連絡した。腐敗が激しいため、現場では新生児の性別も死因も判別できなかったが、月曜日午後には検視解剖の結果、女児であることが明らかになった。しかし、年齢や死因は依然不明のまま。

 いくつかの国で実施されている里親制度では、病院に設置された透明な大型のトラップ・ドアから子供を向こう側のバスケットに安全に置くことができる。母親は人に見られることなく子供を置き去りにでき、子供を預かった機関が登録されている里親に引き渡す仕組みになっている。

 スチュアート・エアズ警察相は、「子供を育てられない母親に子供を死なせないで済む手段を提供することが望ましい。事件になる前に援助を必要としている母親や家族が大勢いる。今回立て続けに起きた2件の事件は本気で対策を考えるよう促している」と語っている。アンドリュー・スキピオーニ警察長官も、「子供の命を救えるならどんなことでもいい考えだ」と支持している。また、ギャビン・デンゲート警視正は、「埋められていた女児の両親の発見を急いでいる。特に母親の心身の健康が気づかわれる。また、検視解剖でのDNAなどの手がかりも待っているが当分かかりそうだ」と語っている。

 死体を発見した2人の男児はマルーブラ・サーフ・ライフ・セービング・クラブ職員のカウンセリングを受けている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-12-01/maroubra-beach-buried-baby-post-mortem/5929538

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