人権擁護委員1年で77,000の公費

障害者差別人権擁護委員廃止の政府

 トニー・アボット保守連合首相が任命したティム・ウィルソン人権擁護委員が最初の1年で出張費などに$77,000を使っていたことが報道されている。同氏は右派系シンクタンク「Institute of Public Affairs」出身。一方、アボット政権は、同擁護委員会の障害者差別人権擁護委員の職を廃止し、グレアム・イネス委員を免職している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ウィルソン氏は自由党党員時代、人権擁護委員会廃止論者でもあったが、2013年9月の総選挙の後、2014年2月にアボット首相の任命を受けて、自由党を抜け、委員の職に就いた。給与は年間$332,000の他、$40,000の宿泊手当が付く。

 野党労働党の質問に対して政府職員が回答したもので、ウィルソン氏はタクシーだけで$14,562、そのうち、$3,000はパートナーが合流するために使ったタクシー代。その他にiPhone、iPad、ラップトップ・コンピュータ、$1,400のスタンディング・デスクなども公費で購入している。ビジネス・クラスの国際航空運賃が$11,000、そのうち$2,000をウィルソン氏を招いた主催者が返済している。その他に国内航空運賃が$26,000で、パートナーの分が$10,800にのぼっている。また、食費その他、出張中の経費で$17,800となっている。

 ウィルソン氏の言論の自由・結社の自由担当人権擁護委員任命後、政府は障害者差別担当人権委員職そのものを廃止してしまった。また、アボット政権は、ジリアン・トリッグズ人権擁護委員と激しく対立しており、ジョージ・ブランディス法務長官がトリッグズ委員に辞任を迫るなどしたが、国際機関で法律問題を歴任してきたトリッグズ委員は、政府からの批判に一つ一つ反論してきた。
■ソース
Tony Abbott’s human rights man Tim Wilson racks up $77,000 in expenses

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