医学校新設めぐり財相と医師会が対立

火種のアボット首相は中立発言

 5月17日、連邦政府がWA州パース市に医学校新設資金を援助すると発表したことから、ブライアン・アウラー医師会会長がトニー・アボット連邦首相を批判、批判に対してジョー・ホッキー財相が激しい非難を行うなど保守連合政権と豪医師会の間に緊張が高まっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 2人の対立に対してアボット首相はホッキー財相の発言を明確には支持せず、医師会には敬意をいだいていると述べて、アウラー会長の懸念について対応するに留まった。

 アウラー会長は、「国内にはすでに医学校が過剰気味で卒業生はインターンや専門医療技術訓練の場にもこと欠いている。医学校新設案は首相の残念な一存だ」と批判した。これに対してホッキー財相は、「アウラー氏の発言は医療という専門職を代表する者の発言とは思えない。正直に言って、非常に不適切な発言と思う。ほとんどの医師はブライアン・アウラーのようには考えていないと思う。WA州は人口あたりの医師数が他の州より少ないではないか」と真っ向から対立する発言を行っている。

 昨年予算案では連邦政府がGP診療ごとに$7の患者自己負担案を打ち出し、AMAと対立の末、連邦政府が同案を引っ込めたいきさつがある。アボット首相はホッキー財相とは対照的にAMAに対して低姿勢を保ち、「AMAには敬意を持っている。保健相時代はAMAと協力し合ったものだ。新設医学校学生が卒業する頃には臨床訓練制度も整っていることと信じている」と発言した。

 全豪医学生組合のジェーム・ロウラー会長は、「1か月前にスッサン・レイ保健相に医学校新設に対する考えを聞いたが、彼女は、新しい医学校は必要ないし、そんな予算もないと言っていたが、突然、アボット首相がWA州に飛んで医学校新設の発表とは」と語っている。
■ソース
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