トニー・アボット政権支持率回復に

公平化予算案に国民が好感か

 2015年予算案発表後初のフェアファクス・イプソス世論調査で、トニー・アボット連邦首相と与党保守連合の支持率が回復していることが明らかになった。いずれも漸減傾向にあったが、「不公平予算」と批判の強かった2014年予算案で数多くの法案が廃案に追い込まれたのに対して、比較的公平度が増したことが国民に好感をもたれたと分析するコメンテータも多い。しかし、「国益より政権維持を優先した人気取り予算案」との批判も出ていた。

 2014年5月予算案以降、アボット政権は予算法案の上院通過もままならず、予算政策も不公平な内容として国民の悪評を買い、いくつもの予算法案が廃案に追い込まれた。対して2015年5月予算案は比較的ソフトで公平な内容になっているとして有権者の怒りをなだめており、支持率が野党労働党の支持率を上回るまでに回復している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同調査では、与党保守連合と野党労働党の支持率は、二党択一で50%対50%と同点に戻っている。また、「首相適任者」でも、2014年4月以来初めて、日頃目立たないビル・ショーテン労働党党首をリードし、44%対39%となっている。今年の予算案では中小事業と家族の支援を打ち出して中間層の信頼を修復することを目指している。

 保守連合の支持率は4%上昇して43%になったが、労働党支持率は3ポイント下がって35%になっている。この数字は2013年選挙時の労働党支持率を2%ポイント上回っているにすぎない。また、アボット純支持率も4月比で8%ポイント改善し、–8になっている。一方、ショーテン純支持率は下がって–4になっている。この結果は、自由党内部で保守連合幹部に対して、「強硬な政策を引っ込めること」を要求し、「必要とあれば党首交代もやむを得ない」と迫った党内分子が正しかったことを裏付ける予言となった。
■ソース
Fairfax-Ipsos poll: Tony Abbott’s remarkable budget bounce

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