「ブッシュファイアの大部分は人為的」

大陸東南部の事例について調査結果

 ウロンゴン大学の研究者の研究で、大陸東南部のブッシュファイアの圧倒的大多数は人為的な原因によるものとされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同大学の「ブッシュファイアの環境リスク・マネージメント・センター」のキャスリン・コリンズ氏が筆頭著者として「International Journal of Wildland Fire」に発表した研究論文は、「NSW、VIC両州では人口密度とブッシュファイア出火件数の間に相関性が見られる」と述べている。

 研究チームは、1997年から2009年までの期間の両州の144生態系地域で起きた113,000回を超えるブッシュファイアを調べ、原因が判明しているブッシュファイアのうち47%が人間的な事故によるもので、タバコの火の不始末、野焼きやキャンプファイアの火が燃え広がった、設備や電線の火花がこれに入る、次いで40%が放火によるもの、13%が落雷とされている。また、ブッシュファイアの31%は原因がつかめていない。

 研究チームは、各生態系地域の1,000平方キロあたりの「出火密度」を計算し、その出火密度の考えられる要因を推定した。要因としては人口密度、植物自生面積、熱暑日数、標高、落雷回数、降雨量、風速、湿度などの記録がある。その結果、5種類のモデル化でコリンズ氏の研究チームは、「人口密度が最大の要因。人口の増加につれて出火場所が西から海岸方面に移っている。それ以外の要因は有意ではなかった」と判定している。

 そればかりでなく、原因不明のブッシュファイアも人口密度と相関性を持っていることを突き止めており、コリンズ氏は、「これまでもほとんどのブッシュファイアが人為的なものではないかと考えられてきたが、はっきりとした証拠を示したのはこの研究が初めてだ。今後、気候変動と合わせて人口増加がブッシュファイア発生率増加を予測させる。消防当局がブッシュファイア発生確率を予測する上で助けになることを望んでいる」と述べている。
■ソース
Most bushfires in south-eastern Australia caused by humans

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