「起こすには法外な経費と船体破損の危険」

QLD州沖のダイビング用沈船トブルク問題報告

 退役軍艦を沖合に沈め、ダイビング観光の名所にする試みは国内各地で行われているが、QLD州沖合に沈められた退役豪海軍軍艦トブルクは海底で横倒しになっており、これを起こすかどうかの問題で報告書が州政府に提出された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2018年6月、QLD州州政府が契約した業者がトブルクを沈没させたが、その不手際から海底で横倒しになっており、安全のためには船底を下にしてまっすぐに起こすことが望まれるが、その作業で船体を破損した上に船を起こせないこともあり得るとしている。

 トブルクは、国際的なダイブ・スポットと観光アトラクションになるとの鳴り物入りでサンシャイン・コーストの北、ハービー・ベイとバンダバーグの間の沖合に沈められており、州政府のリーアン・エノック環境相は、「海底の船を起こすには2,000万ドル程度の資金が必要になる」と発表しており、州政府としては、横倒しのまま100万ドル程度の資金でマーケティング・キャンペーンを展開することを決めている。

 エノック環境相は、「専門家は、船を起こすための経費は二義的であり、作業中に船体を破損する危険の方が重大だとしている」と語っている。

 横倒しのままでも、ダイバーが安全にアクセスできるよう、船体に光が入るようにするなどの改造が必要であり、トブルクを沈めた請負業者が100万ドル前後を負担しなければならない。

 横倒しになっている状態ではダイバーが内部に入った時に上下感覚を失ってしまい危険がある得るため、船内の視認性を改善するなどが必要になる。

 エノック大臣は、「横倒しのままでなら、すぐに公開ができるだろう。引き起こすとすれば公開までに少なくとも12か月はかかると報告されている。今のままでなら、気象条件が良ければ40日ほどで公開できる」と語っている。

 トブルクは陸軍輸送船として35年間務めた後、2015年に退役した。
■ソース
Tobruk scuttle fail off Queensland coast will not be fixed, after risks deemed too high

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