旦那はオージー 「フルタイム教師編」

旦那はオージー

第20回
フルタイム教師編

【前回までのあらすじ】夫の故郷オーストラリアへ家族で移住。日本語教師登録には、IELTSの高得点が不可欠だが、不合格続き。半年後、念願のIELTS目標達成。教員登録&フルタイムの教師へ転身する日がやって来た。

引っ越し編:キャンプしながら2,500㎞北上

就職することになった学校の所在地アサートン高原は、当時住んでいたサンシャイン・コーストから、最短距離でも1,600㎞(東京から広島までの往復距離ぐらい)を超える。車は2台所有していたが、1台は処分して、日本から持ってきたX-trail君(連載第2回「オーストラリア入国編」を参照。Web: nichigopress.jp/column/danna/85029)を後生大事に持っていくことに。「4WDを単に移動だけに使っては面白くない」と考えた夫は、「どうせなら、西部の恐竜の化石の史跡を巡りながら北上しよう!」と、10ページにもわたる企画書「Dinosaur Discovery Tour」を作った。子どもたちは大喜び!「途中、エメラレルド町で砂金・宝石採りで一攫千金を狙おう!」と夢は膨らんだ。

イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com
イラスト=たこり Web: takori.go-jin.com

車の中にキャンプ道具を積み込んだら、子どもの座る部分はほとんどなくなったが、まだ小さい2人は、これから始まる大冒険にニコニコ。ルーフトップに、「タージマテント」と名付けた8メートル×6メートルの本格的な大きさのテントと、4人乗りのカヤックを載せたら、最大積載量にほぼ近づき「本当にこの量を持って長距離を移動できるのか?」と不安になった。

タージマハール並みの豪華なテントは、組み立てに2時間かかった

我が家自慢のタージマテントは今、流行りのポップアップ・テントではない。ペグをたて、ポールを積み……大人2人がかりでも設営に2時間近くかかる代物で、片付けにも1時間はかかった。テントとペグ・ポールで40kg近い重さがあるため、車に乗せるのもひと苦労。無料でもらった時は嬉しかったが、毎日8時間も車で移動して、テントを設営するのは苦痛になってきた。夫は「楽しいよ」とうそぶいていたが、ある日「今日はもうテントを設営する気力がないから、キャビンに泊まろう」と言い出した。それ以来、テントをほとんど使わなくなり、あんな重い物を持ってきたことがバカバカしくなった。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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