AUS教育システム/イヤー(Year)9のNAPLAN結果について

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

イヤー(Year)9のNAPLAN結果について

Q: イヤー9のNAPLANの結果がバンド8に達しない生徒はHSCが受けられなくなる」というのは、本当でしょうか?

このニュースを聞いた保護者の方々の間では、「イヤー9の結果で将来が決まってしまうの?」「うちの子は大学に入れないの?」と不安になっている方が多いのではないでしょうか?「NAPLAN(National Assessment Program –Literacy and Numeracy)」は、オーストラリアの公立、私立、カトリックのイヤー3、イヤー5、イヤー7、イヤー9の全生徒を対象に毎年5月に行われる基礎学力を評価するテストです(ただし、渡豪1年以内の生徒や、重度の障害を持つ生徒に対しては、テストが免除される場合があります)。

テストは3日間にわたって行われ、科目はReading、Writing、Numeracy、Language Conversationの4科目で、テストの結果は大体9月中旬以降、生徒の家に送られてきます。

テストの結果は、それぞれの科目で全国平均、学校平均がバンドと呼ばれる6段階の物差しで示され、生徒個人が全国及び学校でどの辺りに位置するかを確認することが出来ます。

バンドは1から10まで有りますが、イヤー3はバンド1~6、イヤー5はバンド3~8、イヤー7はバンド4~9、イヤー9はバンド5~10というように1つの物差しで示されているため、イヤー3からイヤー9まで前回と比較して生徒の進度を見ることが出来ます。学年ごとにバンドの下から2番目を全国標準の最低ラインとしています。

テスト結果は、各学校の生徒の基礎学力を把握し、プログラムなどの向上のために活用されます。同様に、教師はテスト結果から各生徒がどの領域でサポートが必要かを知ることが出来、指導向上に役立てることが出来ます。

さて、ご質問にある「バンド8以上」ですが、よく知らないと「バンド8なんて基準が高過ぎる!」と思うかもしれませんね。NAPALNは基礎学力を見るためのものです。バンド8~10は国が定めるスタンダードより上だということで、国内トップ数パーセントのような高い基準という訳ではありませんので、心配することは無さそうです。ただ、バンド8くらいの基礎学力が無いと、大学に入るのは難しいのではないでしょうか。

もし、イヤー9での結果がバンド7より低い場合はサポートが必要だと思われますが、悲観することはありません。テストはオンラインなどで再チャレンジすることが出来ますので、お子さんの弱い部分を補ってイヤー11までに備えれば良いと思います。

<参考ウェブサイト>

■イヤー9の保護者宛の手紙
Web: educationstandards.nsw.edu.au/wps/wcm/connect/0fd3dd07-4d8b-466f-9e37-6de571bedbe9/school-newsletter.pdf?MOD=AJPERES&CVID

■NAPLANの結果の見方
Web: www.nap.edu.au/docs/default-source/defaultdocument-library/student-report—information-forparents-brochure.pdf?sfvrsn=2

■NAPLANサンプル・テスト
Web: www.nap.edu.au/naplan/the-tests



内野尚子(うちのなおこ)
プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して、在豪日本人のための現地教育のシステムや、バイリンガルなどの教育の情報共有に努めている。

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