
簡単サクサク!「アーティチョークとブリー・チ-ズのオープン・パイ」
今回は、簡単なパイ皮のスナックをご紹介します。子どもたちのおやつに、また、フィンガー・フードとして、チ-ズの美味しさとともに楽しみたいですね。チーズと言えばフランスというイメージがありますが、実はヨーロッパのチーズ発祥の地はイタリアです。世界にあるチ-ズ8,000種類のうち、約500種類がイタリアで生産されています。
フランスでは、チーズをデザートとして食べる習慣がありますが、イタリアではデザートというより料理、前菜によく利用されます。ある文献によると、“デザートまで待てるか!”というのが理由だとか。イタリア人のチーズ好きがよく分かりますね。さて、イタリアのチーズには、一例ですが以下のようなものがあります。
◆モッツァレラ…本来水牛の乳から作られ、淡白でやや鉄っぽい味がします。加熱をすると伸びが良くなるので、ピザによく使われます。
◆リコッタ…再び(RI)煮た(COTTA)という名前の通り、ホエー(乳清。チーズ生成過程で生じる上澄み液)を煮詰めて作ったもの。乳脂肪が少なくさっぱりとしており、製菓やラビオリの詰め物に使われます。
◆マスカルポ-ネ…固めに泡立てた生クリームのような甘みとコクがあります。イタリアでは、フルーツに添えてシナモンを振っていただくとか。
◆ゴルゴンゾ-ラ…世界3大ブルー・チーズの1つです。ブルー・チーズの中では、大変クリーミーで、生クリームやリコッタと合わせてソースに使用したりもします。
ほかにも、フランスのブリー・チーズや、ギリシャ発祥のフェタ・チーズも有名です。牛乳の栄養成分が濃縮されたチーズを、上手に食生活に取り入れたいですね。
「アーティチョークとブリー・チーズのオープン・パイ」レシピ
材料 1cup=250ml 、1TBS=20ml、1tsp=5ml
冷凍パイ・シート | 1枚 |
ブリー・チーズまたはフェタ・チーズ | 50~100g |
アーティチョークのマリネ | 2~4個 |
ドライ・トマト | 2~4個 |
塩、コショウ | 少々 |
パイ生地に塗るための卵 | 1/2個 |
バジル・ペースト | 大さじ1 |
※これ以外にも、以下のようないろいろな具材の組み合わせで作ってみてください。
<具材バリエ-ション>
◎塩コショウをした鶏肉、マッシュル-ム・スライス、チ-ズ、バジル・ペースト
◎サラミ、プチトマト、モッツァレラ・ソース、トマト・チャツネ
◎スモーク・サーモン、湯がいた新じゃが、バジル・ペースト
◎ナス、ズッキーニ、トマトをスライスして焼いた物、チ-ズ
作り方
① オーブンは 200℃に温めておく。
② オーブン・シートを敷いたオーブン・トレーに、冷凍パイ・シ-トを載せ、フォークで穴を開ける。ナイフで縁から2.5センチの所に筋を入れる。
③ その上に、半分に切ったアーティチョークと小さくちぎったブリー・チーズをまんべんなく載せ、軽く塩・コショウをする。
④ パイ・シートの緑に溶いた卵を薄く塗る。
⑤ オーブンで約20分焼く。(うっすらと焦げ色が付くまで)。取り出したパイにバジル・ペーストを軽く塗ったら完成。



才川須美(さいかわすみ)
プロフィル◎管理栄養士&食育インストラクター。現在、シドニーで料理教室を開催中。大人気の子ども向けホリデー・プログラムでは、裁縫と料理を合わせた「家庭科クラス」を開催。2015年最初の子どもホリデー・プログラムは「母の日スペシャル!」。大人向けには、月1回、昼間に開催されるクラスと土曜日の夜に開催されるクラスで、日々の献立に使えるいろいろな料理を紹介。夜のクラスでは、ワイン片手に楽しく料理が学べる。
2015年の大人クラスは、各国、地方の食事を紹介、●ギリシャ料理、●アフリカ料理、●沖縄料理など、豪州で簡単に手に入る食材を使って、日本人好みのレシピを紹介する。Web: www.sumiskitchen.com