【QLD版】教育特集2016/オーストラリア留学(2/2)

英語やハイレベルな専門分野を学べる オーストラリア留学のすすめ

留学準備を始めよう

留学したいと考え始めたら、まずは心の準備からスタートしよう。留学して何を学ぶのか目標を明確に設定し、自分のモチベーションを高く保つことが重要だ。

留学期間は夏休みなどを利用した1~2週間の短期間もあれば、数年にわたる長期間の場合もある。そうした点も考慮して自分にぴったりの留学スタイルを選び、具体的にどの学校へ行くのかを考える。学習内容はもちろん、場所や学費、人数の規模、日本人が多いか少ないかなど、自分が納得できる学校を探そう。

また専門学校や大学などは入学申し込み時にIELTS(アイエルツ)などによる英語力の証明が条件になっていることがある。事前に受験し入学に必要なスコアを取得しておくか、本科入学の前に英語コースを受講する必要がある。学校によって入学条件が異なるため、きちんと調べて準備しておこう。

そして具体的な準備としては、パスポートの取得、学費の納入や入学手続き、海外留学保険への加入などがある。

また、もし留学期間が3カ月以上の場合は、学生ビザを申請しなければならないが申請の必須条件として、①留学先がオーストラリア政府認定校(CRICOS登録校)である、②入学許可書(COE)がある、③フルタイムの学生である、④心身共に健康である(指定病院での健康診断やレントゲン診断が必要なケースも有り)、⑤OSHC(Oversea Students Health Cover)という海外留学生保険への加入、が挙げられる。これ以外にも、学生ビザに付帯する規則を理解すること、留学中の生活に困らないだけの資金があることなどが条件だ(学生ビザ保持者には、2週間で最大40時間までの就労が認められる)。また、学生ビザは状況によって延長が可能な場合もある(語学学校の場合は各学期80パーセント以上の出席率が必要)など、さまざまなルールが存在する。

この他に滞在先の確保も重要だ。一般的には留学先の学校や留学エージェントからホーム・ステイ先を紹介してもらったり、学校に寮があれば利用可能だ。もちろん、シェア・ハウスなどの利用も考えられる。

また、健康面についての準備として、もし虫歯がある人は日本を出る前に治療しておこう。現地での歯の治療はほとんど保険の適用外で高額となるので、出発前の歯科検診や治療が最善だ。

持参すると便利な物

留学生にとってノート・パソコンは必須。また、滞在先のインターネット接続環境が整っていない場合はポータブルのWi-Fi端末などを現地で調達する必要もある。

もちろん、携帯電話も不可欠だろう。日本のSIMロックが解除された携帯電話(SIMフリー携帯)を持ち込む、現地でレンタル契約をする、プリペイド携帯を購入する、のいずれかを選ぶことになる。また電子辞書も授業中などに活躍するので用意しておくと便利だ。

日本の運転免許証がある人は、国際運転免許証を出国前に取得しておくと、レンタカーなどを運転でき行動範囲もぐっと広がる。

またクレジット・カードは買い物に使えるだけでなく、時に身分証代わりになり得るので1枚はあると安心だ。

日本の電器製品を持ち込んで使う場合は、日豪でコンセントの形状が違うので「Oタイプ」という変換プラグを日本で購入しておこう。電気について注意したいのが、電圧。日本は100ボルトだがオーストラリアは220~240ボルトと異なっている。電器製品に「100V-240V」と表示があれば変換プラグだけで使用できるが、「100V」とだけ表示されていれば変圧器が別途必要になる。この場合、変圧器を使わないと故障するだけでなく発火の恐れもあるので使用が必須だが、現地での入手は困難なので日本で購入しておくと良い。

また消費電力にも注意しよう。電器製品にW(VA)と表記されているのが消費電力で、通常はこの1.2倍程度の容量の変圧器を用意する。ただしドライヤーなどのように熱を出したり、モーターが内蔵されているような消費電力が大きい物の場合は消費電力の3倍程度の容量が必要になる。このため変圧器は大きく、重く、高価になり現実的ではないので、日本で海外向けモデルを購入するか、オーストラリアで購入するようにしよう。

また人によっては普段から使っている医薬品やサプリメントなども忘れずに。たいていのものは現地の店舗などで購入できるが、入手するのが困難だったり、慣れた物を使いたい場合は持ち込むことを考えよう。

出入国前の公的手続き

長期にわたって留学する場合は、日本を出国する前に転出届を提出するなどの手続きをする必要がある。

「海外転出届(住民異動届)」は日本国外に1年以上滞在する場合に必要で、現在居住している市町村役所へ提出する。国民健康保険に加入している人は、転出届を提出した時点で解約され、年間保険料を全納している人は返金される。

国民年金は転出届を提出し住民票を抜いた時点で一時中断となり、留学中は支払いを免除されるが、将来年金を受け取る時に、満額支給されないこともある。このため留学中も所定の手続きを行えば継続することもできる。

日本で収入があった人は、前年の収入から計算された住民税を払わなければならないが、留学する時期によっては本人ではなく代理人が払えるように「納税管理人指定」の届け出を行う。

日本国外に3カ月以上滞在する人は、在留届を提出しなければならないが、事前に日本からオンラインで届け出ることも可能だ(Web: www.ezairyu.mofa.go.jp)。

オーストラリアでは学生ビザを持っている人は2週間で最大40時間までの就労が認められるが、税金を管理するためのタックス・ファイル・ナンバー(納税者番号)が必要になり、交付には時間がかかるためアルバイトをする予定の人はウェブサイトから申請しておこう(Web: www.ato.gov.au/Individuals/Tax-file-number/Apply-for-a-TFN)。

■留学へのステップ(長期留学の場合)

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留学に必要な費用

留学費用の代表的なものは授業料、入学金、教材費を含む学費や、ホーム・ステイなどの滞在費だろう。この他に食費、交通費、通信費やお小遣いなどが考えられる。また初期費用としてパスポートやビザの申請費、渡航費用なども必要だ。

学生ビザでの留学の場合は海外留学生保険(OSHC)も必須。ワーキング・ホリデーなどの場合は保険加入は義務ではないが、万が一の時のために海外旅行保険へ加入することをお勧めする。決して安いとは言えない留学費用なので、計画的に準備しよう。

オーストラリアで学べる分野と、各学校への入学方法

小学生の留学から社会人留学まで、留学の最大の目的として「英語を学ぶこと」を挙げる人は多い。実際に英語を勉強し語学力が上がることで、オーストラリアで専門的な分野を学びたいと考え始める人もいる。具体的には専門学校や大学、更に大学院など、バラエティーに富んだ進学先が次のステップとして考えられる。

専門学校(カレッジ)では就職に直結しやすいコースが設けられ、州立の職業訓練専門学校(Technical and Further Education/TAFE)では、ビジネス、ホスピタリティー、ツーリズム、レジャー、福祉、工学、情報技術、建築、環境、保健・医療、美容、教育、デザインなど実に多くのジャンルを学ぶことができる。TAFEには世界中から集まった多くの留学生の他、オーストラリア人も仕事や就職に必要なスキルを学んでいる。受講したコースによって修了時にサーティフィケート1~4の証明を得られたり、資格として履歴書に明記できるディプロマ、アドバンスド・ディプロマなどを取得することもできる。

TAFEの本科コースで学ぶためには高校卒業以上が条件で、入学には卒業証書と最終学歴の成績証明書(英文)が必要だ。英語力も必須で、学びたいコースによってIELTSの場合アカデミック5.5~6.5ポイントが必要になる。IELTSなどを受験せずに本科コースへ進むには、TAFE付属の英語学校のダイレクト・エントリー・コースで英語を学ぶ方法も選べる。

TAFEでディプロマやアドバンスド・ディプロマを修了すれば、大学の2年に編入することも可能なので、更に将来の選択肢が広がると言えるだろう。

大学進学には日本の高校の成績証明書とIELTSなどの英語力の証明が必要だ。また日本でも導入が増えている「国際バカロレア資格」を持っている場合は、直接大学本科への入学を目指すことができる。

ここまでに紹介したように、専門学校や大学などで学べる分野は非常に幅広く、英語でビジネスや法律などの専門教育を受けると、将来日本で就職する時に役立ったり、国際的な働き方をするチャンスにもつながるだろう。またオーストラリアが他国より進んでいる分野、(例えばホスピタリティーやツーリズム、ヨガやオステオパシーなどの代替医療、農業、畜産、酪農、ワイン醸造など)を学び最先端の知識を得ることは、世界を舞台に活躍したい人にとっても大きなアドバンテージになる。

学生ビザ申請の注意点

今年7月、オーストラリアの学生ビザに関する法律の改正があった。日本人への影響は少ないが、ビザの申請フォームの入力内容がほぼ2倍になったので時間に余裕を持って申請しよう。

日本国籍の人は基本的に健康診断が不要だが、例外としてチャイルド・ケアや医療従事者(看護師、歯科医師、医師)として研修や就労予定がある人、妊娠中の人などは健康診断が必要だ。日本で健康診断を受ける場合、必ずオーストラリア大使館指定の病院(全国7カ所)に行かなければならない。事前登録や予約が必要で、予想以上に時間が掛かるので要注意。詳しくは留学エージェントやビザ・コンサルタントに問い合わせて確認しよう。

勉学や生活の環境が整い、多くの留学生を受け入れているオーストラリア。異文化に寛容な多国籍国家であることもその魅力の1つだ。留学を考えている人は、ぜひオーストラリアを候補として検討してみてはいかがだろうか。

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