2016年4月 ニュース/QLD

パラシェイ州政権、弱体化避けられず
与党議員が離党、与野党勢力が伯仲

QLD州与党労働党の政権基盤がいっそう弱体化している。ケアンズ選挙区選出のロブ・パインQLD州議員は3月8日、与党労働党を離党して無所属となった。パイン氏の離党により、QLD州議会(1院制=定数89)の2大政党の議席数は、労働党42、野党自由国民党42と互角になった。議会のキャスティング・ボートは、無所属3、「カッターのオーストラリア党」(KAP)2の合計5議席の少数勢力に委ねられた。

パイン氏は、炭層ガス開発反対や資源企業のロビー活動への規制強化など左派色の強い政策を主張。今年1月には改革に消極的だとしてアナスタシア・パラシェイ州首相の党執行部を批判するなど造反の姿勢を鮮明にし、所属していた左派派閥も脱退していた。

労働党は2015年1月の前回州選挙で僅差で勝利し、自由国民党から政権を奪回した。しかし、同年3月に労働党を離党したビリー・ゴードン氏に続いてパイン氏も無所属になったことで、パラシェイ州首相の求心力はさらに低下しそうだ。こうした事態に同州首相は「私をじゃまする者は許さない」と述べ、議会運営が暗礁に乗り上げた場合は早期選挙実施を辞さない意向を示した。

一方、野党自由国民党のローレンス・スプリングボーグ党首は、現時点では内閣不信任案の提出と早期選挙には消極的。キャンベル・ニューマン前州首相の緊縮策が不評を買ったことから自由国民党が大敗した前回選挙から1年余りしか経っていないため、勝算は低いとの判断があるものと見られる。


世界サーフィン保護区に指定されたGC南部にあるクーランガッタ・ビーチ(Photo: Tourism and Events Queensland)
世界サーフィン保護区に指定されたGC南部にあるクーランガッタ・ビーチ(Photo: Tourism and Events Queensland)

GC、「世界サーフィン保護区」に指定
シドニーのマンリーに次いで国内2番目

質の高いサーフィン・スポットが多く集まるゴールドコースト(GC)の海岸線がこのほど、国際的な海洋環境保護の非営利団体(NPO)「セーブ・ザ・ウェーブ」の「世界サーフィン保護区」に指定された。GC南部スナッパー・ロックスで3月8日、アナスタシア・パラシェイQLD州首相らが出席して記念碑の除幕式が開かれた。

保護区に指定されたのは、GC中部バーリー・ヘッズから同南部スナッパー・ロックスまで南北16キロの海岸線。北から順に、バーリー・ヘッズ、カランビン・アリー、キラ・ポイント、グリーン・マウント、レインボー・ベイ、スナッパー・ロックスと、美しい波が岬沿いに規則正しく崩れるビーチが狭いエリアに集中している。

GCが世界サーフィン保護区に指定されたのは世界で8カ所目で、オーストラリア国内ではシドニー北部のマンリー・ビーチからフレッシュウォーター・ビーチにかけての海岸線に次いで2カ所目。GCは、良い波の宝庫であることと、プロ・サーフィンで数多くの世界チャンピオンを輩出していることが高く評価された。QLD州南東部サンシャイン・コーストのヌーサも指定の候補に挙がったが、今回は指定を逃した。

保護区指定を働きかけてきた地元のサーフィン業界や自治体の関係者は歓迎している。良い波に恵まれたGCは国内でも有数のサーフィンの競技や関連産業の中心地となっており、公共放送ABCによると「GCのサーフィン産業は年間14億ドルを稼ぎ出し、2万人を雇用している」という。毎年、プロ・サーフィンの世界ツアー開幕戦も開かれている。

ただ、波が良いために海外や国内各地から多くのサーファーが集まることから、GCでは海の中の混雑が問題になっており、波を奪い合うサーファー同士のトラブルやケガなどが絶えない。GC市は混雑を緩和するため、人工のリーフ(岩礁)を海底に建設して新しいサーフィン・スポットを創り出すことを検討している。


辺境のメガソーラー、国が支援
出力4.5メガワット

辺境にある小さな村落の電力源として、太陽光発電の可能性が注目されている。オーストラリア再生可能エネルギー庁(ARENA)は3月7日、QLD州北西部のカーペンタリア湾沿いにあるノーマントンの太陽光発電所プロジェクトに資金を提供することを決めた。事業総額1億3,900万ドルのうち840万ドルを国が拠出する。

カナダの太陽光発電大手カナディアン・ソーラーと地元企業スカラー・エナジーが、合弁で出力4.5メガワット(4,500キロワット)の太陽光発電所を建設し、余った電力をQLD州営の電力会社アーゴン・エナジーに売電する。晴天時の日中はノーマントンに住む1,500世帯の全電力をまかなえる。建設工事は今年12月に完了する。

ノーマントンの電力は現在、QLD州東部ロックハンプトンの発電所から供給されているが、1,000キロ以上離れているため送電ロスが非常に大きく、効率が低い。村落の近くに太陽光発電所を建設することで、より安定した効率の高い電力供給が可能になる。ARENAは「配電網の制限がある辺境への投資に焦点を当てていく」としている。今回の事業を機に電力会社が送電ロスの影響を把握できるようになれば、全豪各地の遠隔地への再生可能エネルギー導入が加速する可能性があるという。

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