結婚以外に永住権を取得する方法を教えてください

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Q 現在、セカンド・ビザを使い美容師として働いています。ビジネス・ビザをサポートするから長く働いて欲しいと店のオーナーから言われており、ビジネス・ビザの後にパーマネント・ビザ(永住権)を将来的に取得できないかと考えています。しかし、本当にビジネス・ビザがサポートされるとも限らないので、オーストラリア国籍の人との結婚以外に永住権を取得できる方法があれば教えてください。
(27歳美容師=男性)

A 永住ビザ申請でスポンサーとなってくれる雇用主がいる場合、サブクラス457のビジネス・ビザを取得しなくても、永住権を取得できる場合があります。その永住ビザは、雇用主指名(ENS: Employer Nomination Scheme)ビザと言い、雇用主の会社がスポンサーとなって申請できる永住ビザです。この永住ビザ申請には、主に以下の通り2つの方法があります。

① Temporary Residence Transitionstream (TRT) 
これは、サブクラス457のビジネス・ビザを取得していて、同じ雇用主の元で同じ職業で2年勤務した場合に申請が可能な方法ですが、この申請方法でのビジネス・ビザの取得は真実性(Genuine Position)規定の導入で難しくなっています。また、指定の英語試験(IELTSなど)でスコアが5.0以上必要です。

上記はサブクラス457のビジネス・ビザを取得している場合ですが、ビジネス・ビザを取得していなくても直接永住ビザを申請できる場合があります。その方法を「ダイレクト・エントリー」と呼び、具体的には以下の通りです。

② Direct Entry stream (DE)
基本条件として、以下の3つの条件を満たす必要があります。
● 指定の英語試験(IELTS)でスコアが6.0以上であること。
● 自分の職業で技術査定に合格していること。
● その職業で3年以上の勤務経験があること。

雇用主指名ビザの2つの申請方法を比べてみると、十分な勤務経験と技術査定に合格できる資格、高度な英語力がある場合、ダイレクト・エントリーの方法での永住ビザの申請が可能です。

ご質問者の方は、美容師ということなので美容師としての技術査定(スキル・アセスメント)を受けられてはいかがでしょうか。美容師の場合、日本で資格を取られて経験を積まれていると思われます。

ただし、美容師のような技術職の場合はオーストラリアの技術職の資格として、Certificate Ⅲ in Hairdresserの資格が求められるようです。日本での資格が、オーストラリアでの資格と同等であると認められる必要があります。

そのためには、RPL(Recognition of Prior Learning)という資格認定コースを受けられることをお勧めします。RPLには美容師だけでなく、調理師、お菓子職人などのためのコースもあります。

RPLコースで日本での資格と経験が認められると、オーストラリアのCertificate Ⅲなどの修了証が取得でき、それがあると技術査定に合格しやすくなります。技術査定をする団体は職業によって違いますので、どの団体がご自身の技術査定に該当するかは移民省のサイトから検索できます。

ご質問者の方が十分な英語力をお持ちでしたら、ダイレクト・エントリーでの永住ビザ申請が良いかもしれません。

なお、上記は一般的な説明で個人へのアドバイスではありません。更なる詳細は、直接移民省または、ビザ・エージェントなどの専門家にお問い合わせください。


日豪プレス何でも相談

 

中澤 英世(なかざわ ひでよ)
Australian Visa & Education

 

旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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