高齢者介護施設のワクチン接種作業に国防軍

プログラム開始1週間で全国的に目標を遅れ気味

 2月22日から始まったオーストラリア全国のコロナウイルス・ワクチン接種プログラムは最初の1週間で目標をやや下回っており、2021年10月末までに国内の希望者全員の接種を完了するとの目標も危うくなる。

 3月2日、連邦政府は、高齢者介護施設の入居者と職員のワクチン接種作業に豪国防軍動員の手続きを取ったと発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 現在、既に軍医、軍看護師がワクチン接種の訓練を受けており、来週から農村部や遠隔地でのワクチン接種作業を行うことになっている。

 豪国防軍人員は、国内全域で高齢者介護施設へのワクチン流通を引き受けている民間ロジスティックス・ヘルスケア企業を支援する他、警備や事務にも配置される。

 高齢者施設のワクチン接種プログラムは連邦政府が契約した民間企業、Healthcare Australia社が既に予定より遅れていることを認めた上に、QLD州の施設では同社が契約した医師が正規の訓練を受けておらず、グレッグ・ハント連邦保健相が、「同社が事実を隠して虚偽の報告をしていた」と断定する事態になっている。

 3月2日、ラジオに出演したハント大臣は、「これまでに41,907人が接種を済ませた。また、ファイザー・ワクチンがさらに135,000用量入荷している」と発表した。

 さらに、「3月下旬にメルボルンのCSL社がアストラゼネカ・ワクチンの出荷を始めれば、全国で週に100万人の接種も可能だ。これまでにもわずか10日で30万用量を各州・準州に分配した。NSW州にはこれまでに分配した14,000用量に加えて今後10日間で86,000用量を届ける。VIC州には76,000用量、QLD州には56,000用量、WA、SA州にはそれぞれ3万用量、29,000用量を分配する」と発表した。

 これまでの分配量に対する接種率は、NSW州で74%、TAS州は100%、ACTが84%の他は、VIC州が30%、QLD州が22%とかなり遅れが出ている。
■ソース
ADF called in to assist aged care COVID-19 vaccine rollout

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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