コロナウイルスで現金取引が激減した豪社会

しかし、個人の手に留まっている現金額は増大

 コロナウイルス・パンデミックでウイルスが付着して感染を広めるリスクのある現金取引が目に見えて減っており、カードなど複数の手に触れない決済が増えてきている。しかし、プラスチック貨幣は発行枚数と流通枚数の差で個人が貯め込んでいる枚数はむしろ増えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 パンデミック宣言のあった2020年3月からの2か月でATMの現金引き出しが半減しており、現在でも2020年3月に比べて20%低いままになっている。

 小売店が銀行に持ち込む現金の額は2020年2月から5月の間に3分の1下がっており、まだ回復していない。また、2020年10月の調査でも店頭での商品購入を現金で支払うことが多いという回答者はそれ以前の30%前後から23%に下がっていた。また、現金取引を避けているという回答者の38%は不衛生を理由としており、45%は現金受取を拒否する店が増えたと答えている。また、2013年には現金を持ち歩かないという人は10%程度だったが2019年には20%程度に上っている。また、店頭でのコンタクトレス・カード決済は2013年には10%程度だったが2019年には50%に達している。

 それほど現金取引が減っている現実と相反するように、人の手許に留まっている貨幣の量が2020年中に17%増えている。パンデミック中の傾向ではなく、過去の10年間で毎年平均5%くらい増えてきている。

 また、$5,000以上の現金を持っているという人は200人に1人しかいないが、そういう現金を隠し持っているという人はかなりの額を持っていることになる。出回っている$20貨幣は国民1人あたり7枚、しかし、$50貨幣は1人あたり37枚、$100貨幣も1人あたり17枚が流通している。20年前には$100貨幣は1人あたり6枚しか出回っていなかった。また、中銀(RBA)によると、破損して回収される貨幣の量から計算して$20貨幣の平均寿命は8年だが$100貨幣は200年にもなる。

 では、高額貨幣はどこにとどまっているのか、ということでRBAが調査結果を発表しており、発行枚数の5%から10%程度が紛失している。また、15%程度が海外に出回っている。さらに犯罪で得た金を現金で握っているというのは数%程度で、通常、犯罪で得た金は現金以外の資産に転換されるとしている。しかも、犯罪者は$100よりも$50貨幣で溜め込むという結果が出ている。

 それ以外の貯め込みの理由として、「銀行のオンラインなどが故障した場合」を挙げており、続いて脱税、老齢年金受給時の財産評価を逃れるため、などの理由が挙げられている。
■ソース
Coronavirus killed cash transactions ? now we’re hoarding it instead

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