連邦政府、建築業界振興策に6億6,800万ドル

15万ドルのリノベーションに25,000ドルの補助

 6月4日、スコット・モリソン保守連合連邦政権は、建築業界振興策として、住宅建設、改修などの工事に25,000ドルの補助金を出す制度を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 「HomeBuilder」プログラムは補助金を出すことで住宅建設・改修を活発化し、コロナウイルスで賃貸した建築業界を刺激し、雇用を増大することを目的としている。

 政府の政策に対して、労働党、緑の党は、公共住宅への投資を増やすように要求している。

 一方、業界団体は、コロナウイルス蔓延による経済低迷で2020年後半の建築計画は崩壊し、何十万人もの労働者が失職すると発表している。

 ただし、政府発表のプログラムでは、25,000ドルの補助金を受けるためには最低15万ドルの予算で住宅建築または大規模な改修をしなければならない。

 さらに、この制度には所得審査もあり、単身の場合には年収12万5,000ドル以下、共働きの場合には合計年収20万ドル以下でなければならず、補助金の対象となる不動産の価値にも上限が設けられ、新築の場合には75万ドルが上限となっており、改修の場合には経費は15万ドルから75万ドルまでの範囲で、対象となる不動産の価値が150万ドル未満でなければならない。

 また、投資不動産や所有者が建築業者を使わず、自分で建てたり、改修する場合にはこの制度を受けられない。

 ただし、建築業界には、政府補助金目当ての悪徳業者が市場に参入し、労働者や住人の安全衛生を考慮せず金儲けに走る可能性を懸念する声もあり、悪徳業者を締め出す仕組みを取り入れることが必要だとしている。

 タニア・プリバセク労働党議員は、「このプログラムは、本当に困っている人々を助ける機会を逃している。DVから逃れてくる母親と子供などもっとも弱い立場の人々を収容する緊急宿泊所や公園などに野宿する元豪軍兵士らを収容する宿泊所に投資することができるはず」と語っている。

 また、アンソニー・アルバネージ労働党党首は、「今の経済状況で住建補助金を受けるために住宅を建てるひとがどれだけいるだろうか。国民のほとんどは15万ドルの資金も持ち合わせていないはず」と批判している。
■ソース
Government to hand out $25k grants for housing construction, renovations to bolster industry

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