高裁、ジョージ・ペルの児童性虐待有罪を破棄

ペル氏、バーワン刑務所釈放後、教会に入る

 4月7日、連邦高裁は、ジョージ・ペル枢機卿(78)の性虐待有罪判決を破棄し、ペル氏に無罪を言い渡した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦高裁では、2日間にわたってペル氏の弁護団とVIC州検事との間で激しい法学論争が繰り広げられたが、それから1か月を経ずに高裁判事は全員一致で、「証人の証言を聞いた後もペル氏の有罪に疑惑の余地がないとは言えない」と判断した。

 同日午後零時30分少し前にペル枢機卿はバーワン刑務所から釈放され、車のパレードでメルボルン市内東部の教会を訪れた。

 ペル氏は、メルボルン大司教だった1990年代に2人の合唱団少年に性的虐待を行ったとして2018年には有罪と6年の懲役を言い渡されていた。その間もその後もペル氏は無罪を主張し続けていた。

 1990年代、ペル氏は、メルボルンのセント・パトリック大聖堂でのミサの後、合唱団の少年2人が司祭の聖具のワインを飲んでいたのを発見した後で2人に性虐待を加えたとされ、2018年には陪審団が有罪の評決を出しており、その後、VIC州控訴裁判所でも2対1で評決は支持された。

 しかし、ペル氏の弁護団は、「控訴裁判所は証拠を正しく評価できなかった。その証拠にはペル氏の有罪を疑わせるものがあった」と主張している。

 その結果、連邦高裁は全員一致で、初審で提出された証拠がペル氏の有罪が疑いを得ないものではないと判断した。
■ソース
George Pell freed from prison after High Court quashes child sex abuse convictions

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