全国の高齢者施設職員に有給パンデミック休暇

労組、「有給休暇をカジュアル雇用職員にも」要求

 全国労使審判所は、全国の高齢者施設職員に有給パンデミック休暇を適用することを決めた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 これを受けて、労働組合は、「一部のカジュアル雇用職員は、受給資格条件になる労働時間の勤務から外れるため、病気を押して出勤しなければならなくなる」として、カジュアル雇用職員にも同等の有給休暇を適用するよう求めている。

 NSW州でも高齢者施設でクラスターが発生し、大勢の入居者が亡くなっており、原因の一つとして、感染した職員が休みたくても休めない職場環境が言われている。さらに、VIC州ではコロナウイルス感染第二波が起きており、ここでも連日のように高齢者施設のクラスターで入居高齢者が亡くなっている。パンデミックを原因とする病欠に対して有給休暇を適用することで職員が病欠を取りやすくすることが新制度の目的になっている。

 7月27日、Fair Work Commissionの5人の委員の会議で、看護師を含む高齢者施設職員に適用する有給休暇制度を定めたが、カジュアル職員については、「定期的、系統的な交代制に基づいて」勤務する場合にのみ適用するとされている。

 全豪労働組合評議会(ACTU)のサリー・マクマナス書記長は、この新制度を歓迎しながらも、「不規則な時間帯に働くカジュアル職員の置かれている状況を解決するものにはなっていない。この制度では有給パンデミック休暇の必要性を認めており、経済が苦境にある間は国家の資金ですべての労働者に有給休暇を保証し、労働者が軽い症状がある時にも生活の経費を稼ぐために仕事に出かけるという状況を解消する制度が必要だ」と語っている。

 連邦政府のリチャード・コルベック高齢者問題担当相は、「政府として何らかの対応を打ち出す前に審判所の決定をよく検討したい」と発言している。

 VIC州のみは、すでにVIC州政府の出資で自己隔離する労働者に収入を補償する制度がある。
■ソース
Aged care workers across Australia will be given paid pandemic leave

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