シドニーでメルボルン大発生と同系統のウイルス発見

ゲノム解析で判明、NSW州政府警戒を強化

 シドニー都市圏南西部カシュラ地区のヒューム・ハイウェイ沿いにあるパブ、クロスローズ・ホテル関連で30人の感染者が出ており、その感染者が相当数の店舗や施設に立ち寄っている。

 州保健局がそのクロスローズ・ホテル関連の患者から採取したサンプルのコロナウイルスのゲノム解析を進めているが、これまでに他の感染ルートの4人のウイルスが、現在メルボルンで1日に200人を超える新陽性者を出しているコロナウイルスと同系統であることが突き止められた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 そのため、NSW州では、メルボルン都市圏と同じような大規模な蔓延になる可能性を警戒している。

 NSW州保健局が、7月3日にクロスローズ・ホテルで食事をしたブルーマウンテン在住の患者から採取したコロナウイルスのゲノム解析を行った結果、メルボルンで蔓延しているウイルスと関連のあることが突き止められた。

 NSW州は7月8日にVIC州との州境を閉鎖している。

 クロスローズ・ホテルで感染した30人のこれまでの立ち寄り先としては、カシュラ・モールのKmart、プラネット・フィットネス・ジム、高齢者施設のプレストンズ・ロッジ、ピクトン・ホテル、スター・シティなどが挙げられている。

 NSW州保健局は、7月14日の新陽性者は22人、うち9人がクロスローズ・ホテル・クラスターだったと発表しており、同日にはVIC州で270人を記録している。また、国内総計は1万人を超えた。また、VIC州で2人がなくなっており、コロナウイルス感染死者は110人になった。

 7月のNSW州のコロナウイルス新陽性者のウイルスを解析した結果、4人がVIC州のウイルスと同系統と同定された。ブルーマウンテンの患者の他にも、7月7日にキャラバンでメルボルンからシドニー南東部に移動した男性、メルボルンの親戚を訪ねて帰ってきたオルバリー在住の女性がいずれもメルボルンで蔓延しているウイルスと同系統だった。

 クロスローズ・ホテルの30人についてはまだ解析を進めている段階。

 シドニー大学の感染症伝播と制圧に詳しいアダム・カムラット=スコット准教授は、「VIC州のウイルスとNSW州のウイルスが関連しているという事実は驚くことではない。とりわけ気がかりなのは、この感染が帰国者の持ち込んだウイルスではなく、市中感染で広がっているということだ。このウイルスをまた元に戻すことができるのかどうか分からない」と語っている。
■ソース’
Crossroads Hotel COVID-19 cluster linked to Melbourne outbreak

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