【保存版】QLD医療機関ガイド②

PR

毎日を健康に安心して暮らすために
無料がん検診や定期検診について

誰もが健康に暮らしたいと願うが、もしがんになったらどうしようと不安に感じている人は多いだろう。日本では胃がんや肺がんなどの検診が定期的に行われ、早期発見、早期治療が推奨されている。そこでオーストラリアではどのような取り組みが行われ、日本とどのような点が異なるのか、ブリスベン近郊のビーンリー・ロード・メディカル・センターでGP(家庭医)として活躍している小林孝子医師に、オーストラリアのがん検診と受診すると良い検査について伺った。

オーストラリアの健康保険「メディケア」に加入している人なら、一定の条件の下、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの検診を無料で受けることができる。上記3つのがんのスクリーニング検査を行うことによって、的確な早期診断で、死亡率を減少させる効果があるとされている。

これらの無料検診はメディケア加入者が対象となり、条件に当てはまらない人や未加入者は有料だが、GPに相談しながら検診を進めていこう。

留意点としては、スクリーニング検査は症状のない人を対象に行う。既に何らかの症状がある人はGPで直接受診しよう。

大腸がん検診

「治りやすいが見つかりにくい」と言われる大腸がん。そこでオーストラリア政府は50歳以上の人を対象に、無料で大腸がん検診ができる「National Bowel Cancer Screening Program Kit」という小包を対象者の自宅へ発送している。これは自分で便を採取して送り返す検査キットだ。

同検査は2年毎に実施される「便潜血検査」で、胃や腸などの消化管に出血があるかを調べる。検査結果は直接本人へ通知され、便に血液が検出されない状態、つまり陰性であれば98パーセントの確率で「大腸がん」でないとされる。

陽性の場合は通常は大腸内視鏡検査が必要になるが、これには注意点がある。同検査は、便に血液が検出されたという段階では「がん」なのを十分には判断できないという点だ。大腸ポリープや痔、月経による出血でも陽性になることを理解しておく必要がある。

オーストラリアでは年間300~500人の命がこの検査によって助かっている。家族歴に若年発症の大腸がん、複数の大腸がんがある時は、スクリーニング検査を始める前にGPに相談しよう。

大腸がんスクリーニング検査プログラム(The National Bowel Cancer Screening Program)
Tel: 1800-118-868

乳がん検診

オーストラリアでは女性の10人に1人が乳がんにかかると言われている。50~70歳を対象に2年毎に検査を受けるように手紙が届く。

QLD州での検診は「Breast Screening Queensland」が運営する各都市の検診場所で、乳房のX線撮影(マンモグラフィー)が行われる。

スクリーニング検査による乳がんの発見率は、おおよそ50~60歳の年齢層では1,000人に1人、60~70歳では700人に1人とされていて、50歳以上の乳がんのマンモグラフィーは乳がんの発見に有効性があり、乳がんの死亡率を22パーセント減少させたとされている(参考:wiki.cancer.org.au/policy/Breast_cancer/Screening)。しかし30~40歳代のスクリーニング検査に対しては、今のところ有効性を認めるデータが見つかっていない。更に、近年マンモグラフィーによる乳がんの早期発見と死亡率の減少について、専門家の間で検診の有効性が議論されている。

乳がんのスクリーニング検査について詳しく知りたい人は、2月24日、ゴールドコーストにあるサウスポート・コミュニティー・センターで行われるワークショップ(下記広告詳細、後日ブリスベンでも開催予定)に気軽に参加してみてはいかがだろう。小林医師が医師として、女性の立場から、乳がんについて分かりやすく解説する。

普段から、自分自身で違和感やしこりがないかをチェックし、気になる症状があったり、家族歴に乳がんの人がいたり、50歳からのスクリーニング検査で大丈夫かなど、気になることがあればいつでもGPに行こう。

ブレストスクリーン・クイーンズランド(BreastScreen Queensland)
Web: www.breastscreen.qld.gov.au/default.asp

子宮頸がん検診

子宮頸がん検査で使用されるキット
子宮頸がん検査で使用されるキット

婦人科系のがんで最も多いものの1つで、発症時の初期は自覚症状がほとんどないと言われているのが子宮頸がん。昨年12月に従来2年に1度だった定期検診が5年毎に改められ、25~74歳の対象者に受診を促す手紙が届く。

検診は、膣鏡で子宮頸部の細胞を採集し、がんの原因となるヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)に感染していないかを調べる。感染していなければ子宮頸がんの確率は少なくなるが、感染が確認されれば更に精査することになる。この場合はGPが詳しく説明してくれる。

HPVは感染しても多くの場合は自己免疫力によって消失する。しかし消失しないで感染が持続すると、数年を掛けてゆっくりと子宮頸がんに進行する。前がん状態のうちに治療を行えば、100パーセントに近い確率で完治できるため、定期的な検診が重要となる。検査の普及のお陰で、現在オーストラリアの子宮頸がんの発生割合は10万人に7人である。

子宮頸がんスクリーニング・プログラム(The National Cervical Screening program)
Tel: 13-15-56

前立腺がん検診

前立腺がんのスクリーニング検査には通常、血液検査で血中のPSA(Prostate Specific Antigen)を測定する。現在のところオーストラリア政府は、前立腺がんの検診を推奨していない。これはPSAの結果に偽陽性や偽陰性の確率が高いこと、検診を受けた人と受けなかった人を追跡調査したところ有効性が低いという調査結果が出ているためだ。

しかし、症状が出にくいため、GPの中には50~70歳の男性を対象に検診を勧めるケースもあり、メディケア加入者は1年に1回、無料で検診を受けることができる。もし、前立腺がんのスクリーニング検査に興味がある人は、GPに問い合わせしてみよう。

STD(性感染症)検査

紹介した3つのがん以外に検診をお勧めしたいのがSTD(Sexually Transmitted Diseases)。STDとは性行為によって感染する病気の総称。日本では昨年、感染症の梅毒の患者が44年ぶりに5,000人を超えるなど深刻な問題になっている。オーストラリアでもGPを訪れた19~25歳の人へクラミジアの検査を推奨している。

感染した本人だけでなく、愛するパートナーや、将来生まれてくる子どもにまで影響を与え、不幸をもたらしてしまうこの病気に対して、小林医師は非常に危機感を持っており、これ以上患者を増やさないためにもSTDの検査を勧めている。
「これからオーストラリアを訪れる人は、日本にいる間に検査を受けてください。オーストラリアでの検査はメディケアに加入していれば無料ですが、一時滞在の人は基本的に有料で、加入している海外旅行保険によってはカバーされないこともあります」と小林医師は話す。
「もしオーストラリアでパートナーができたら、STDの検査を受けましょう。またパートナーにSTDに感染していないか、しっかり確認してください。日本人の女性にとっては質問しにくいかもしれませんが、オープンな国であることと、真剣に交際を考えていることが分かれば、相手も理解してくれるでしょう」と語る。

前述したようにメディケア加入者は無料で、クラミジア、淋病、梅毒、B型・C型肝炎、HIVなどの感染がないか検査を行える。

My Health Brisbane and Gold Coast
フェイスブックでブリスベン、ゴールドコーストのワーキング・ホリデー、女子学生に向けて、性病や避妊に対する注意喚起の情報発信やセミナーを開催。
Web: www.facebook.com/myhealthBNEandGC

小林孝子医師
Beenleigh Medical Centre勤務

■Beenleigh Medical Centre
■住所:565 Beenleigh Rd., (Cnr. Wynne St.) Sunnybank Hills
■Tel :(07)3345-9166
■Web: www.beenleighroadmedical.com.au
■Email: tk_medical@outlook.com

Drkobayashi

●健康セミナーのお知らせ

テーマ:気になる乳がんの話
症状の出ない乳がん。症状の出ないうちに早期発見、早期治療したい、しこりが見つかったらどうしたらいいの?乳がんになったらオーストラリアではどうケアしてもらえるの? 
気になる乳がんについての健康情報のセミナーです。

日時:2月24日(土) 午前9時45分〜11時45分
場所:Southport Community Center Room F5, 6 Lawson Street (Southport Central近く)
費用:$30 (GST モーニングティー含む) *現金でお釣りのないようにお願いします。

日豪プレスの広告を見た方又はゴールドコースト日本人会会員の方
(このお知らせの載った広告·会報持参要)は10%引きで$27
お問い合わせと参加申し込みは tk_medical@outlook.comまで

収益金はブリスベン、ゴールドコーストのワーホリ、学生女子への、性病、避妊に対する注意喚起プロジェクトMy Health Brisbnae and Gold Coastの資金と、BreastCancer Foundationへの寄付に充てられます。


新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る