TAS、西部海岸でゴンドウクジラ380頭座礁

50頭救助、380頭が死ぬ

 9月21日、TAS島西部のマコーリー・ヘッズで多数のゴンドウクジラが浅瀬に乗り上げているのが発見された。野生局職員らが出動し、満ち潮を待ってクジラを沖に連れ出すなどの作業を続けていたが、救助できたのは50頭程度で380頭ほどが死んでいる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 TAS島の北西部から西部にかけての海岸はしばしばクジラ、イルカの群れが浅瀬や浜に乗り上げる現象が起きており、研究者は長年原因を調査してきたが未だに解明できていない。

 23日には救助活動も3日目に入り、マコーリー・ヘッズ周辺の数カ所で浅瀬で動けなくなっているゴンドウクジラを移動させる作業が進められていたが、空中からの調査で合計450頭を超える数のクジラが座礁しており、TAS島で史上最大のできごとになった。

 23日午後、TAS州公園野生局のニック・デカ地域マネージャは、「クジラが水の中にいて生きている間はまだ希望があるが、時間が過ぎるに従って疲れもひどくなり、生き延びるチャンスも消えていく」と語っている。そのため、救助活動も、個体の状況をチェックし、生き延びる可能性の大きいクジラを優先することになっている。

 野生生物学者のクリス・カーリヨン氏は、「ゴンドウクジラは1,000頭くらいの群れで回遊することがあり、450頭ほどというのは決して珍しいことではない。いくつかの群れに分かれて移動中にマコーリー・ヘッズ周辺でいくつもの群れが同じように座礁したと考えられる」と語っている。

 また、「研究者は、沖に逃れられたクジラの行動を観察しており、クジラは徐々に群れを作り直し、通常の自然な行動を示している。それでも、この座礁でかなりのストレスになっていることは間違いない」と語っている。

 この救助活動では地元民がボランティアを申し出たが断られたとして不満を漏らす住民もいるが、デカ・マネージャは、「脇で見ていて批判することは簡単だ。このような規模の救助作業では適切な連携活動が必要になる。ただ海に入っていって手当たり次第に救助活動するというわけにはいかない。十分な訓練を受けていない人がやるとむしろクジラの健康を害することになってしまうこともある」と語っている。

 さらに、「公園野生局ではすでにクジラの死骸の回収と処理の検討に入っており、24日に発表があるだろう」と語っている。
■ソース
About 380 pilot whales dead after mass stranding on Tasmania’s West Coast, 50 saved

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