ベッティナ・アーントの豪勲章受勲取消要求再燃

強姦加害者擁護、被害者批判の女性評論家

 「大学校内での強姦事件は大げさに騒ぎすぎ」などの発言で知られる評論家、ベッティナ・アーント氏が2020年のオーストラリア・デーにオーストラリア勲章を受けたことで、DVや性暴力事件の根絶を求める人々の間からは批判と落胆の声が挙がっていたが、2月19日にブリスベンで男が別れた妻と3人の子供を道連れに乗用車内にペトロールを撒いて放火、男を含めた5人が焼死した事件に関する捜査員の発言を支持したアーント氏に対する批判が高まっており、同氏の勲章剥奪を求める声が再び高まっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 アーント氏は、15歳の高校生を強姦した元数学教師にインタビューしたビデオを自分で公開し、その中で被害者を「性的に挑発した」などと発言して実質的に強姦加害者を擁護しており、1月のオーストラリア・デーには同氏の受勲を知ったDV根絶運動家のローズ・バティ氏が驚きと批判の声を挙げていた。

 2月20日の記者会見で、QLD州警察のマーク・トンプソン警部が、「この事件は、離婚・家族問題で追い詰められた男性が引き起こした悲劇の可能性がある」と語り、ブリスベンの無理心中の死亡被疑者ローワン・バクスターを擁護する発言をしたため、DV根絶を推進する人々から批判の声が挙がり、州警察のカタリナ・キャロル長官が発言を批判するとともに、「警部は自発的にこの事件の担当を離れた」と発表していた。

 しかし、アーント氏がトンプソン警部の問題発言を支持する発言をしたことから、与党自由党のティム・スミス下院議員が、「アーント氏の発言は、オーストラリア国民、オーストラリア国家、オーストラリア政府の価値観とまったく相反している」として、アーント氏受勲取消を求める信書をシェーン・ストーン叙勲選考委員長宛てに送ったことを発表している。

 また、NSW州選出のホリー・ヒューズ自由党連邦上院議員も、「アーント氏は、自分がオーストラリア勲章受勲者としての責任に値するかどうかよく考えてみるべきだ。彼女の無謀な発言はオーストラリア勲章受勲者にはふさわしくない発言だ」と語っている。

 オーストラリア・デーでのアーント氏受勲発表には、VIC州政府のジル・ヘネシー法務長官がデビッド・ハーリー連邦総督に宛てて、アーント氏受勲を取り消すよう求める信書を送っている。
■ソース
Calls grow for Bettina Arndt to be stripped of Order of Australia

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