今月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第46回
今月の不動産の見通し

今月の不動産事情ですが、シドニーはオークション落札率が76.8パーセントと売り出し物件が少ないにも関わらず、高い落札率をつけました。

2016年は中古物件市場の冷え込みが予測されていました。しかし今後は、昨年のような20パーセント近い価格上昇は見込めないものの、緩やかではあるが上昇は続く見通しです。

新築物件に関しては、シドニーでは人気物件は好調な売れ行きを示しています。ただし、メルボルンは新築物件の建設が過剰気味と見受けられます。15年度を見ても、メルボルン市内およびドックランズ、サウスバンクといったエリアだけでも、9,458ものアパートメントの建築が承認されました。今後も引き続き、新築物件の建設計画は進められているようですが、果たしてそこまでの需要があるかどうかは、疑問です。

さて、賃貸物件を見てみましょう。シドニーでは、物件価格はエリアごとによって、だいぶばらつきがあるものの、平均的には停滞していると言えるでしょう。メルボルンは、新築物件の供給が一気に増えてしまったため、空室率も増えたことから、家賃の下落も目立っているのが現状です。

シドニーの不動産オークション市場での落札率(15年7~2月)
シドニーの不動産オークション市場での落札率(15年7~2月)


ブリスベンは昨年あたりからオーストラリア全体として見ると、投資をするのには一番のエリアと注目を集めましたが、エリアやプロジェクトを厳選しないと、今後の競争に勝てなくなりつつあります。

一方、西オーストラリア州のパースに目を向けると、売買価格は値下がりが続いているため、当面は厳しい状況が続く見通しです。

昨年の物件中間取引価格帯は、100万ドル超えを記録したシドニーですが、メルボルンやブリスベンなどの他都市に比べると、物件価格は高いもののまだ供給が追いつかない状況です。よって投資をするには魅力のある物件が多いのではないでしょうか。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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