豪州不動産事情/2017年5月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第59回
今月の不動産の見通し

今年始めの四半期の不動産マーケットについて、戸建はオーストラリア全体で2.2%、ユニットは1.2%の価格上昇率となりました。昨年、戸建は3.5%、ユニットは5.4%の価格上昇率だったことから比べると、緩やかな成長となっています。

ただし、シドニーは中間取引価格帯の最高値を115万1,565ドルと更新、4%の価格上昇率を見せました。昨年に比べて13万3,132ドルも中間取引価格帯が上昇し13.1%と不動産価格が上昇を続けています。

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第1四半期におけるエリア別中間取引価格帯
第1四半期におけるエリア別中間取引価格帯
第1四半期におけるエリア別不動産価格上昇率
第1四半期におけるエリア別不動産価格上昇率

メルボルンも上昇を続け、この1年間で中間取引価格帯が11万1,570ドルも高くなり、15.2%の価格上昇率を見せました。ユニットも4.6%の上昇率を見せ、中間取引価格帯は49万4,589ドルと上昇を続けています。

ブリスベンの一戸建ては1.4%下落し53万2,504ドル、ユニットは3.8%下落し37万6,760ドルとなりました。

オーストラリア全体で見ると、今まではシドニーがダントツで上昇を続けていましたが、現在はメルボルンがシドニーを凌ぐ上昇を続けています。この背景には、シドニーは2012年からこれまで約20%前後と勢い良く値上がりを続けたため、不動産価格が頭打ちになったからではないでしょうか。その他には、住宅供給の増加によるマーケットの落ち着きもあります。

一方で、シドニーの賃貸住宅市場は、供給は増えたものの賃料の値上がりが続き、依然空室率は2%前後のタイトな市場であるために賃料の上昇が続いています。メルボルンの空室率は3.5%前後で、家賃はそこまでの上昇を見せていません。

今後この供給不足が解消されれば、またマーケットの動きは変わってくると思いますが、供給が追い付くまでにはまだまだ時間がかかりそうです。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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