豪州不動産事情/2017年10月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第64回
今月の不動産の見通し

9月16日付けのシドニー不動産オークション落札率は67%となり、2015年12月以降一番低い落札率となりました。前週は73.2%と比較的好調だったものの、過去5週間のうちの4週は70%を下回る結果が続いています。

一方で、オークション物件数は、前週682件に対し、763件と増加しており、過去3カ月で一番多い件数が記録されました。翌週は、850件近くまで伸びると予想されています。

7月以降のシドニーのオークション落札率を見てみると、一戸建てとユニットを合わせて平均63.9%となっており、これは昨年同時期の73.3%を大きく下回る結果となっています。

不動産市場に影響する要因は幾つかありますが、その1つとして、市場に出る物件数が挙げられます。8月においては物件数が昨年比5%上昇したことで、売却率は12.4%上昇しました。

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シドニーにおける不動産のオークション物件数と落札率の推移(2017年5~9月)
シドニーにおける不動産のオークション物件数と落札率の推移(2017年5~9月)

また、物件が市場に出ている日数も、買い手の需要の度合いを示す要素となり、7月以降では、戸建てが52日(昨年同時期58日)、ユニットが61日(昨年同時期56日)となっています(Domain調べ)。

これらに加えて、市場の動きは投資家の動きによっても大きく左右されます。投資家の不動産保有率が30%を切ると市場の動きも停滞するとも見られていますが、17年初旬には、投資家が40.2%を占めていたものの、現在は36.5%と下降気味です。

その一方で、ファースト・ホーム・バイヤーの割合は7月に前月比6.5%上昇しています。

最近のニュースなどでは、シドニーも不動産売買のピークを迎えたのではと報道されております。当面金利も上昇しないとの予測もされているので、若干でも物件価格が落ち着いた今が購入のタイミングかもしれません。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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