不当解雇(Unfair Dismissal)について

日豪プレス法律相談室

 

第38回

不当解雇(Unfair Dismissal)について

 

Q:1年間勤めたアルバイト先から、理由を告げられず突然クビになり、異議を唱えることができませんでした。カジュアルは労働法により不当な解雇から守られないのでしょうか?

 

A:一般的にQLD州の労働者は、不当解雇を規制する豪州法(Unfair Dismissal Law)により守られています。カジュアルでも規則的なシフトで働き、下記の条件に当てはまる人は豪州政府機関である公正雇用委員会(Fair Work Commission)によりサポートを得られる可能性があります。

● 雇用主が15人未満の従業員を雇っている場合 − 勤務期間が1年以上
● 雇用主が15人以上の従業員を雇っている場合 − 勤務期間が6カ月以上

公正雇用委員会は、解雇の不当性を判断するに当たり、主に次の要素を配慮します。

● 解雇の理由が従業員の能力または勤務態度にあった場合、解雇前に注意・警告があったか
● 従業員削減の必要性、整理解雇の回避努力がなされたか
● 雇用主による適切な解雇理由の説明があったか、従業員が異議を申し立てる機会が設けられたか

申請書は公正雇用委員会のウェブサイトからダウンロードでき、プロセスは比較的簡単ですが、解雇から21日間以内に提出しなければいけません。

申請後、大半のケースはインフォーマルな調停にて解決されます。1番の目的は解雇された労働者の復職ですが、復職の代わりに会社が賠償金を支払い解決するケースも少なくありません。

もしかしたら不当な解雇をされたのかもしれない…と悩んでいる人は、まず公正雇用インフォライン(Fair Work Infoline)13-13-94へ電話で相談するといいでしょう。通訳が必要な場合は、通訳翻訳サービス(Translating and Interpreting Service)131-450の利用も可能です。それとともに代行委任状の作成を検討するといいでしょう。


チャリース紅実
豪州弁護士。クイーンズランド大学法学部・経済学部卒。リトルズ法律事務所で民事訴訟を中心に法務を行っている。

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