投資の2009年の回顧と2010年の展望

オーストラリアの金融事情

オーストラリアの金融事情

宇都 重信
Uto Insurance & Financial Services P/C ACN No. 051 973 105

投資の2009年の回顧と2010年の展望

2008年に引き続く世界的経済危機に始まった09年は、3月には大恐慌まで発展するとの懸念から世界の投資先は大幅に下落しました。

その後の各国の過去類を見ない経済刺激策と低金利政策で、豪州の株式市場はその底値から大幅な値上がりをし、後を追う形で各国経済も徐々に回復に向かってきています。特に豪州は3月以降、中国の鉱山資源の需要と米国サブプライムの影響の少なかった金融システムのおかげで、先進国では唯一リセッションを免れ、インフレ政策のため、10月以降3回にわたり公定歩合を引き上げてきました。09年暮れになり、ドバイやギリシャの国債の信用不安が残りながらも、今後の投資先運用予想は下記の理由で徐々に明るくなりそうです。

* 米国の経済刺激策による民間企業の自力回復
* 世界のGDPは09年の0.8%から4.0%に上昇予想
* 引き続き予想される発展途上国、中国、インドの経済発展
* 世界的な低いインフレーションと低金利元での好経済
* 経済回復による企業の利益と雇用率の上昇
* コモディティ(鉱山資源など)の価格上昇と豪ドルの上昇

主要運用先の過去と今年のインベストメント・リターン(% )   11/2009
08年 09年 10年(予測)
外国株(豪ドル計算) -24.9 -3.8 -1.0
外国株(自国の貨幣計算) -38.8 20.9 12.0
アジア株(自国の貨幣計算) -46.6 57.0 23.0
発展途上国株 (自国の貨幣計算) 47.2 55.8 23.0
オーストラリア株 -38.4 32.1 17.0
コモディティ価格(米$) -34.5 36.3 20.0
外国債(A$にヘッジ) 9.4 8.7 4.5
オーストラリア債 15.0 2.1 4.5
海外不動産証券 -45.0 20.6 15.0
オーストラリア不動産信託 -54.0 4.4 20.0
商工業ビルなど価格 -0.3 -8.3 9.0
オーストラリア住宅価格 -5.6 10.6 6.5
キャッシュ 7.6 3.1 4.5
バランスト・ファンド(スーパーアニュエーション) -22.0 14.8 11.0

※ヘッジとは運用の際A$に保険をかける手法
ソース:Datastream、Intech、Reia、AMP Capital Investors Chief economist ,Shane Oliver の記事からこの記事は情報提供のみを目的としています。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る