お金の価値について

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座

オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第17回:お金の価値について

最近引っ越しをしました。前はシティーに住んでいたのですが、もっと大きな家と庭を求めてシティーから離れてみました。そこでお金について気付いたことがあります。今まで買い物はスーパーでしていましたが、土曜日にマーケットで買い物をするようになって食費が半減しました。100ドルで支払っていたものが50ドルで済むようになり、お財布の中の100ドルがこれまでより長く滞在してくれるようになりました。そこで今回は、100ドルの価値について少し考えてみます。

嫌な例えかもしれませんが、年収10万ドルの人と3万5,000ドルの方にとって100ドルは同じ価値があると思いますか?物価の高い都市に住んでいる人と安い場所に住んでいる人でお金の価値は変わると思いますか?生活の支出に関しては給与水準によって割安な人もいれば、割高になる人もいるのではないでしょうか?

別の例を考えてみましょう。バーゲン・セール、特に日本の福袋はお得なようで実は無駄使いだったという経験はないですか?「半額、何パーセント・オフ、2つ目半額」などに惑わされてつい買ってしまうこともあるでしょう。一見、節約を重視しているようですが、必要不可欠でない物の場合、節約にはつながりません。

または車を購入する際、車の予算は2万5,000ドルでも、さまざまなオプションを付けて3万ドルになってしまった場合。大きな買い物だから5,000ドルは仕方ないと考えますか?普段だったら5,000ドルの買い物を簡単に決めますか?

貯金も同じことが言えます。貯金の原資となる100ドルは年収に関わらず100ドルですが、人によって重みが違うと思います。100ドルを現金で持っておくのか、銀行の3パーセント金利の定期に預けるのかで1年後に100ドルと103ドルの違いが出てきます。たった3ドルと思われる方は、やはりいつまでたってもお金の価値を高めることはできないでしょう。

同じ100ドルでも考え方1つで1,000ドル、もしくは1万ドルを同じと捉える人もいるでしょう。1ドルと100ドル、1,000ドルに対するあなたの姿勢は違いますか?価値を生まない100ドルのまま放置するのか、もっと金利が高いものに預けておくのかでは期間が長ければ長いほど大きな差を生み出します。

自分にとっての100ドルの価値を捉え直すことで家計管理が違ったものになるのではないでしょうか?あなたの100ドルの価値はいくらでしょうか?


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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