離婚と女性のお金の心配

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第23回:離婚と女性のお金の心配

離婚は精神的だけではなく、経済的なダメージを多くの女性に与えます。ある統計では離婚1年目の60%以上の女性がレントやホーム・ローンの支払いなどの経済的困難を抱えていると報告しています。また、離婚後に就職しても女性の収入の上昇率は2.9%と、男性の12.5%に比べかなり低い率になっています。

離婚によって女性が受けるダメージは、人生を大きく左右するので、離婚する前に「心ではなく頭で考えるように」と言う専門家もいます。しかし精神、身体的ストレスを考え離婚を選ぶ方も多いです。今回は1人になる際にできる6つのことがあります。

1. 踏ん張る
 離婚する際の経済的交渉は優先事項として行われるべきです。プレッシャーに負けるのではなく、納得がいく結果が出るまで押し続けることも大切です。

2. 財産、負債の内容の把握
 家や家具、スーパーアニュエーションやホリデー休暇など、すべての「財産」と言われるもの、そしてカードやホーム・ローン、パーソナル・ローンなどの負債をリスト・アップします。配偶者が高所得収入の場合、財産を隠している場合もあります。専門の会計士に相談しても良いでしょう。

3. 生活に最低いくらかかるのか計算
 これは交渉時、必要になってきます。

4.「自宅をキープ」という観念を捨てる
 経済的に考えて家を売却し、もっと小さな家に引っ越すことも考慮。40代、50代の女性はスーパーの一部をもらうように交渉しても良いでしょう。

5. データの情報更新
 離婚すると現在持っている遺言書がキャンセルになるので、新しいものを作る必要があります。またスーパーや保険の受取人もアップデートしましょう。そうでないと自分の渡したい人に保険金などが渡らなくなってしまいます。

6. 前夫に保険をかける
 子供の養育費、教育費など金銭的サポートを受ける場合は、万が一の際、さらなるダメージを受けないように、生命保険や障害者保険を前夫にかけましょう。

■子どもがいなかったAさんの経験
「親権などの問題がなかったので、弁護士ではなく非営利団体の『Relationship Australia』を仲介人として利用、お金に関して円満に合意できるようにサポートしてもらいました。数時間の話し合いに250ドルかかりました。30代後半なので将来1人でもやっていけるようにファイナンシャル・プランナー(FP)に会い、今後のプランを立てました。今は2ベッド・ルームのアパートを購入し、その支払いが早くできるように頑張っています」


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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