保険のクレーム

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第31回:保険のクレーム

「貯蓄は三角、保険は四角」という言葉を聞いたことはありますか? 家の購入や子どもの学費など期日が分かっているもの、予定できるものにはコツコツ貯金をして右肩上がりに貯蓄を増やしていけます。しかし、いつ起きるか予想できない事故や災害などのリスクには、最初から必要金額がカバーできる保険を用意しましょうという意味です。

家のローンや子どもの養育費、生活費や治療費などは、それぞれの目的に合った保険でカバーをしますが、念のためクレーム(保険料請求)はどういうプロセスになるのか事前に知っておくと安心ですね。がんなどをカバーするトラウマ保険も、生命保険や障害者保険、所得補償保険もクレームのプロセスは一般的に同じです。

① インフォメーション:まずアドバイザーや保険会社にクレームの意思を伝えます。保険料請求資料が送られてきますので詳細を記入し、必要書類と共に送ります。この場合の必要書類は、病状についての診断書、医療証明書、報告書、検査の結果などです。生命保険のクレームには死亡診断書の提出が求められます。

② アセスメント(査定、評価):フォームに記入された詳細やメディカル・レポートなどのドキュメントを元にアセスメントされます。もし、より必要な手続きがある場合は一般的に保険会社が行います。

③ 追加情報:必要情報が足りない場合や、更に追加の情報が必要な場合は保険会社から情報の内容と用途のお知らせがあります。

④ 決定:ほとんどのクレームは数週間で手続きが完了します。しかし複雑なケースや保険加入直後のクレームなどは調査が入り、支払いにより時間がかかることがあります。加入の際に事実を告知をしていなかった場合はクレームが却下される場合もあります。またスーパーで自動的に加入している保険は、保険料を支払っていても、加入前からの健康状態の問題などはカバーされませんので要注意です。

⑤ クレームの管理:インカム・プロテクション(所得補償保険)やビジネス・エクスペンス保険など月々支払われる保険に対してはケース・マネージャーに状況をアップデートする必要があります。

保険会社によっては無料でカウンセラーやリハビリのサービスなどを提供してくれたり、ファイナンシャル・プランニングの資金を数千ドル出してくれるところもあります。生命保険の場合は、アセスメントが完了する前に数万ドルの葬式代を先に出してくれるところもあります。

生命保険の場合は一気に取り出さず、ペンションとして税金対策をしながら取り出すことも可能かもしれません。加入、クレームに関しては、行動する前に専門家に相談してみてください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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