ライフ・プランと家購入

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第33回:ライフ・プランと家購入

先日、友達のパーティーで会った28歳のイタリア人の男の方から「今はまだ実家に住んでいて、これから家を買いたいんだけど、何から始めたらいい?」と質問を受けました。これは日本人のクライアントさんからもよく受ける質問です。彼は不動産セミナーに行き高額の料金を支払いメンバーになっていろいろと情報をもらったけれど、かえって困惑してまだ行動できずにいる、とのことでした。

「家を買う目的は?自分が住むため?それとも資産を増やすため?」と聞くとそれもまだ決めていないとのこと。まずは目的がはっきりしていないとダメですね。

目的、予算、目標を考える

車が必要になった時、購入する前にまずは通勤用で燃費が良いものが必要なのか、家族用の大型車が必要なのか考えます。それと同じで、何の目的で家を買うのかによって内容(物件)が違ってきます。また予算を決め、更に自分が銀行から借入できる金額を知っておくことも必要です。

家購入のために、長期的に貯金して頭金をためることも必要かもしれません。その際には1年の目標、3年そして5年以内に達成したい目標(貯金額も含む)を決めておくのが良いでしょう。目標が無いとつい貯金を忘れたり、貯金を他の目的のために使ったりしてしまいます。

「家を買いたい」という漠然としたアイデアから「頭金もあるし、銀行からこれだけ借入できて、そのローン額も支払える。だいたいの人生プランもあるので、どんな物件を買ったらいいのか見えてきた!」というところまで発展すれば、安心感も違いますよね。

この段階での人生プランはとても大切です。妻が産休に入る、子どもの大学資金が必要、新しいビジネスを始めたい、高齢の親の世話をしないといけないなど、人生のステップを知っておくことでリスクと自分に合ったタイミングを計ることができます。

あのイタリア人男性は「古風な親の話を聞いているから、銀行からお金を借りるのではなく、ためた現金で家を買うという考えからまだ離れられない」と言っていました。

例えばシドニーからメルボルンには船、飛行機、電車、バス、車などさまざまな交通手段で行くことができます。手段やコスト、かかる時間は違いますが、最終到着地はメルボルンです。資産作りもいろいろな方法があり、どれが自分に合っているのか情報を得て決める必要があります。しかしプランを立てて、準備ができたら後は行動あるのみ。最初の一歩を踏み出す勇気につながるライフ・プランを専門家と話してみてはいかがでしょうか?


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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