スーパーの「キャッチアップ」ルールをフル活用

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

スーパーの「キャッチアップ」ルールをフル活用

7月から新年度が始まりました。今年こそはスーパーアニュエーション(以下、スーパー)の積立てを始めようと考えている人、やろうと思っていたけどミスしてしまったという人はチャンスです。

スーパーのルールが7月から変わりました。2018年の7月よりサラリー・サクリファイスなどで「Before taxの積立て」(Concessional contribution=CC)の上限を使わなかった人は、今年度よりキャッチアップの積立てができます。CCは会社からやサラリー・サクリファイスの積立てが含まれます。前年度からカウントは始まりましたので、今年度より適用され始めます。

前年度フルに上限を使わなかった人、出産や家族のケアなどで仕事ができなかった人などに役立つ新しいルールです。5年さかのぼって積立てをすることができるので、今後もぜひ覚えておきましょう。

条件としては、前年度のスーパーのバランスが50万ドル以下である必要があります。

例えば、毎年会社からの積立て(CC)が5,000ドルあるとしましょう。下記の表のようにCCの上限は2万5,000ドルなので、使わなかった「Unused cap」は2万ドルとなります。この使わなかった上限は繰り越しされ、5年前までさかのぼることができます。

2018/19 2019/20 2020/21 2021/22
Concessional contribution $5,000 $5,000 $5,000 $50,000
Available unused cap $20,000 $20,000 $20,000 $0
Cumulative unused cap $20,000 $40,000 $60,000 $35,000

2021年の6月30日の時点でのスーパーのバランスが48万ドルだとしましょう。4万5,000ドルの貯金がありスーパーに入れたいと思った場合、5,000ドルの会社からの積立てと合計で5万ドルの積立てをすることができます。2021/22年度に今まで使っていなかったバランスを一気に積立てすることができます。

スーパーのバランスが50万ドル以下である必要がありますが、2万5,000ドルの上限を過去5年分積立てできるということは、最高15万ドルまで積立てができるようになるということです。CCは税金控除になる積立て方法なので、投資物件を売った後のキャピタル・ゲイン・タックスを下げるのに使うこともできるでしょう。

また、スパウス・コントリビューションでスーパー・バランスの少ないパートナーに積立てをしてあげることもできるようになります。

リタイアを考えている人も、リタイアされる前に更にスーパーを増やすことができそうですね。ぜひ、この新しいルールを上手に活用してスーパーを増やしていってください。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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