加入後すぐには保険が使えないと聞きました

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Q: こちらへ赴任するにあたり、ビザ申請に必要ということで当地で医療保険の手配をしましたが、加入後すぐには保険が使えないと聞きました。どういうことでしょうか。
(31歳男性=駐在員)

A: 質問されているのは、「Waiting Period 」についてということになります。

一般的な医療保険の場合、当たり前ですが予期せぬ病気やケガなどに対する保険補償ですので、例えば妊娠出産のように予め費用が発生することが分かっているようなケースに対しては、一定期間補償を受けることができません。それが「Waiting Period」です。

通常の医療保険会社(Health Fund)各社の例で説明すると、例えば最大手のMedibank Private 社(Web: www.medibank.com.au/Default.aspx)での保険に加入した場合、プランによって若干の相違はあるものの、「Essential Visitors Cover」と呼ばれるプランではすべてのサービスに対して最初の2カ月はWaiting Periodの適用を受け、保険補償を受けることができません。そのほかにもメガネ等の購入費用で6カ月、歯列矯正や根幹治療などを含む歯科の特殊治療(Major Dental)に対しては12カ月、保険加入前から持っている症状(既往症)に対する検査や診察、投薬などに対しては12カ月などの設定があり、もちろん妊娠出産関連費用についても12カ月のWaiting Period があります。

ほかのHealth Fund 各社もほぼ同様のWaiting Periodを設定しています。例えば妊娠が発覚してから慌てて保険手配をするようなケースなどでは、望むような補償を受けることができないのが通常なので注意してください(最も昨今はご質問者のようにビザの申請条件を満たすために事前から保険に加入しているケースが多いので、そのような点では予めの備えができているともいえます)。

このWaiting Periodも、保険会社間で同等のプランに入り直すような場合(切り替え)では、前の加入履歴がそのまま考慮されて継続扱いとなり、免除になるのが一般的です(同じ保険会社内でもプランのアップ・グレードなどをした場合は、改めて適用を受けるのが通常なので注意してください)。また、まれに期間限定の加入促進キャンペーンなどにより一部の適用を免除されるケースもありますので、ご検討の際にはテレビ広告などを注意してチェックしておくのがいいでしょう。

そのほかには、例えば駐在員向けに特別に設計された保険などの場合、事情を考慮して最小限の設定しかされていないような商品もあるので、ご検討の際には自身の置かれた状況に併せて、専門家のアドバイスを求めるのがいいでしょう。


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斉藤 大(さいとう だい)

エーオン・リスク・サービス・オーストラリア・ジャパン保険サービス部
世界最大手のリスク・コンサルタント会社豪州法人の日系専門部署で日々日本人顧客の法人・個人保険アレンジ、クレーム処理などを担当。


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