自動車事故の対応方法や注意点は?

Q 先日シドニーで車を運転していて軽い接触事故を起こしました。幸いケガ人もなく車の損傷も大きなものではなかったのですが、初めてのことでもあり動転して何をすべきかとても混乱しました。そこで自動車事故の際の対応方法や注意点などについて教えていただければと思います。
(38歳主婦=女性)

 

A どのような自動車事故であれ、まず事故現場で第一にしなければならないことは負傷者の有無の確認と安全の確保です。もし負傷者がいる場合は必要に応じて救急車を呼んでください。また、非常停止板あるいは非常停車灯の表示を行います。その上で警察に通報してください。

もし自身が自動車事故でケガをした場合には自賠責保険で治療費などの補償を受けることになりますが、5,000ドルまでは事前に正式なクレーム登録をせずに支払いを受けることができます。その後、期日内(事故後28日間)に所定のフォームを提示することが求められます。

幸い質問者のケースでは負傷者が発生しなかったようなので、今回はそういった場合の対処法についての説明をしますが、まず第一には相手車の明細の確認をすることが重要です。車両番号、運転者の氏名、住所、連絡先、免許証番号、保険会社名など、必要事項を相手方の免許証で直接確認してください。万が一相手方が免許証などの身分証明を提示しない場合は、事故の内容にかかわらずその場で警察に通報してください。

次に目撃者(Witness)の確認を可能な限り行ってください。第三者(搭乗者は第三者とはみなされません)の目撃がなかったかを確認し、目撃者がいる場合、氏名、住所、電話番号などを聞いておくことが大切です。

警察へは基本的に事故報告をする必要がありますが、お互いケガもなく車も自走できる状態であれば、その限りではない場合もあります。しかし前述の通り負傷者がいる場合や複数の車が事故に関わっている場合、車が自走できないような場合、または事故相手が酩酊しているようなケース、現場から逃げようとしているようなケースでは通報して現場に立ち会ってもらった方が無難です。

事故現場での注意事項としては、まず必要以上に自分の過失を認めないことが挙げられます。過失の有無は保険会社を交えて後日話をすることになりますので、むやみに自らの過失を認めないでください。保険による求償ができなくなることがあります。

次にレッカー移動については、車が自走できない状況は当然、オイル漏れなどの危険性のある場合はレッカーで移送してもらった方が無難です(通常1回の移動は保険でカバーされます)。

日本では双方による示談により事故の解決をする傾向がありますが、オーストラリアでは法律意識が高く、事故の過失の有無に基づき保険で解決するのが一般的です。いったん保険を使って処理すると決めたら、以降の事故相手との折衝については、すべて保険会社が対応しますので、相手からの連絡の際には迅速に保険会社への報告をすることが重要です。

いずれのケースにおいても保険会社の指示に従って的確な対応することが迅速な処理につながると思います。


日豪プレス何でも相談

 

斉藤 大(さいとう だい)
エーオン・リスク・サービス・オーストラリア ジャパン保険サービス部

 

世界最大手のリスク・コンサルタント会社豪州法人の日系専門部署で日々日系企業顧客の法人・個人保険アレンジ、事故処理などを担当

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る