夢のマイホーム計画/外国人投資家への印紙税増税

夢のマイホーム計画

オーストラリアで夢のマイホーム計画
第96回
外国人投資家への印紙税増税

多額の中国マネーが入ってくるオーストラリアの不動産事情。その中国マネーが物件価格の高騰に大きく加担していると言われてきましたが、外国人投資家にとっても人気の3州で、外国人投資家に対して物件購入への制限が更に強まりました。今回の州政府の動きは、物件高騰に歯止めをかけるカギとなるのでしょうか。

これまでも購入は投資目的であれば新築物件のみに制限され、居住目的であれば中古物件でも良かったものの、その物件を退去すれば3カ月以内に売却しないといけないなどの条件がありました。昨年には「Foreign Investment Review Board」に支払う申請料金が100万ドル以下の物件に対し、5,000ドルという高額申請料金が設定されたばかりです(100万ドル超の物件の場合、申請料金は1万ドル以上)。ちなみに、ここで言う外国人投資家というのは、永住ビザや市民権を持たない人のことを指しています。

そして今回、新たにQLD、VIC、そしてNSWの3つの州で外国人投資家に対して印紙税増税が以下の通り決定されました。シドニーのユニット価格の中央値である65万6,000ドルの物件を買う場合、オーストラリア人や永住者の印紙税は2万5,010ドルですが、今年6月21日以降、外国人投資家はその2倍超の5万1,250ドルの印紙税を支払うことになります。NSW州は今回の決定により、4年で10億ドル超の税増収を見込んでいます。

【各州での印紙税の増税】

◆QLD州
 今年10月1日より、外国人投資家に対して印紙税支払いが3%余分に課されます。
◆VIC州
 昨年7月から、既に外国人投資家に対して印紙税支払いが3%余分に課されていましたが、今年7月より更に4%増加。オーストラリア人や永住者と比べて、外国人は7%増しの印紙税を支払うことになります。また2017年からは地税(Land tax)も1.5%増加する予定です。
◆NSW州
 今年6月21日より、外国人投資家の印紙税支払いは4%余分に課され、17年1月1日からは0.75%増しの地税が課されます。

銀行は外国人投資家に対するポリシーを厳しくし、そして政府は今回の印紙税や地税の増大を決定しています。これらの動きが市場にどのような影響を与えるのか、物件価格が手に届きやすい価格へと落ちるのか、税に関係なくまだ上昇を続けていくのか。16年後半のオーストラリア物件価格事情をじっくり見ていく必要があると思います。


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