夢のマイホーム/ハードル家屋査定

オーストラリアで夢のマイホーム計画

第124回 ハードル家屋査定

先月号で、厳しくなる融資というトピックでオフ・ザ・プランを購入したAさんの話をしました。銀行の審査が厳しくなった中でも、ギリギリの線で借りたい金額を銀行から融資してもらえると分かり、ホッとしていたAさんです。ようやくデベロッパー(開発業者)から、購入物件がほぼ完成し、銀行の家屋査定を開始しても良いとの連絡が入りました。

先月号では“家屋査定”が最後の大きなハードルだとお伝えしましたが、今回はその家屋査定に焦点を当ててみたいと思います。審査に対するポリシーは銀行によって細かく異なりますが、家屋査定の基準も同様です。家屋査定の金額が重要な理由は、銀行は購入した金額ではなく、家屋査定額を基準に融資の割合を計算するからです。

Aさんは物件金額の8割の融資を希望しています。家屋査定額が購入金額を下回れば、足りない分を調達するか、8割を超えてローンする必要があります。例えば、購入金額が75万ドルで8割の60万ドルの融資を希望していたとします。家屋査定額が下回り、72万ドルと出た場合、8割だけの融資を希望するのであれば、差額となる2万4,000ドルを調達するか、83%の融資に変更し余分に銀行への保険金額を支払うことになります。

家屋査定は大きく分けて3つの方法に分けられます。

まず、細かく完全な査定を行う「フル・バリュエーション」というものがあります。新築物件の場合、どの銀行もこのフル・バリュエーションを行います。

次に「カーブサイド・バリュエーション」。多くの場合、物件の中に入らず外から家屋査定を行います。「Restricted Assessment」「Drive by valuation」とも呼ばれます。

3つ目は、「契約書の数字をそのまま使用する」方法です。物件のポスト・コード、値段、高層マンションであるかどうかなどの判断基準はありますが、中古物件で契約書が6カ月未満に作成されたものであれば、多くの場合はこの契約書の数字が利用されます。

オフ・ザ・プランで購入されたAさんは、フル・バリュエーションでしたが、結果は購入物件の価格通りで本承認を取ることができました。

昨今、数年前に購入されたオフ・ザ・プランの物件に関して、厳しい家屋査定額の結果が出る傾向にあります。万が一、家屋査定結果が購入価格を下回っても大丈夫なように、物件完成までに貯蓄しておくと安心ですね。


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