分かりやすく解説!為替の世界「外国為替市場ってどんなところ?」

分かりやすく解説!為替の世界

第2回 外国為替市場ってどんなところ?

今回は、為替が取引されている市場についてのお話です。市場といっても、株の取引所のような特定の場所や建物で為替取引が行われているわけではありません。特定の外国為替取引が行われる取引所はありますが、外国為替取引市場は、インターネットあるいは電話によるコミュニケーションを通じて、銀行などの金融機関を中心に、企業、個人がそれぞれの相手と取り引きを行うことで形成される市場のことを指します。

ニュースなどで、東京外国為替市場やニューヨーク外国為替市場という言葉を聞いたことがあると思います。これらはそのような具体的な場所があるのではなく、その都市において銀行間での取引が最も活発に行われている時間帯のことを示しているにすぎません。一般的にはその都市での午前9時から午後5時までに行われる取引を指しています。それぞれの都市で外国為替が取引されているため、全ての市場での取引をつなぎ合わせると24時間休まず取引が行われていることになります。

外国為替市場は世界で最も大きな金融取引市場です。2016年4月のデータでは、1日当たりの取引額はなんと5兆670億ドルとなっています。最も取引されている通貨は米ドルです。次にユーロ、日本円という順番で取引が行われています。豪ドルは2016年のデータでは5番目に多く取引された通貨となっています。また、先程の都市別の市場で言うと、ロンドン外国為替市場が最も取引高が大きくなっています。

外国為替市場は、銀行同士が通貨を売買しているインターバンク市場と、銀行がその顧客である一般企業や個人と取引を行う対顧客市場に分けられます。インターバンク市場の参加者は、銀行、中央銀行、ブローカーなどです。ブローカーは銀行に代わって売買の仲介を行いますが、現在は人を介さずコンピューターによる電子ブローキングが主流になっています。対顧客市場では、生命保険会社や投資信託の運用会社などの機関投資家、商社や輸出入業者、個人が参加します。

近年では、外国為替証拠金取引(FX)の普及により、個人の取引量が増えて市場の重要なプレーヤーとなっています。特に日本人の個人トレーダーはミセス・ワタナベと呼ばれ、そのトレードには一定の傾向が見られ値動きに影響を与えることもあり、市場関係者も彼らの動きに注目しています。


KVB Global Markets
取締役日本部門ヘッドチーフFXカスタマー・ディーラー
山田悟

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る