メディケア還付金詐欺、国内3州で発生か

メディケアの個人情報を盗用、偽の銀行口座を開設

 メディケア・システムの登録情報から個人情報を盗み出し、偽の銀行口座を開設してメディケアから還付金をだまし取る手口の詐欺事件が、少なくとも3州・準州で発生しているとみられており、労働党上院議員が政府に詳しい調査を求めている。公共放送ABC(電子版)が報じた。

 同様の詐欺事件について、社会福祉庁とニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州警察は、合同でNSW州内の捜査を進めている。一方、労働党で社会福祉スポークスマンを担当するダグ・キャメロン上院議員によると、少なくとも3州・準州で同様の詐欺事件が発生しているという。

 ダーウィン在住のサム・ハード医師は、北部準州で発生した詐欺事件の詳細を明らかにしている。同医師は9月19日にロイヤル・ダーウィン病院の救急部を受診。同医師がメディケア・カードを利用したのは、過去約10年間でその一回のみという。3週間後、メディケアから同医師の銀行口座に2,000ドル以上の還付金を振り込むという主旨の手紙が届いた。還付金は、同医師が受診したことのないクイーンズランド(QLD)州の医師による治療に対するもの。同医師はメディケア側のミスかと思いメディケアに報告したが、メディケアからの返答はないという。数週間後には、コモンウェルス銀行から同医師の自宅宛に、同医師名義の新口座のデビット・カードが送付されてきた。シドニーの支店番号を持つその口座は同医師が開設したものではなく、銀行に問い合わせると、何者かが同医師の氏名、誕生日、住所などの個人情報を用いて開設した口座であることが判明。還付金は既にメディケアから新口座に振り込まれ、引き出された後だったという。

 社会福祉庁およびNSW州警察によると、メディケアの登録情報から個人情報を盗み出して偽の銀行口座を開設したとみられるケースは最大9件、偽の口座に支払われた金額は合計3万550ドルという。キャメロン上院議員は、詐欺が疑われるケースは2015年6月までの2年間で369件に上ると指摘している。

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