カタツムリ大量発生の恐怖

SA州の穀物生産者は影響心配

 有害外来生物のカタツムリが、SA州の穀倉地帯で大量発生の兆しを見せている。同州南部ヨーク半島では、穀物を食い荒らすカタツムリが多雨の影響で例年より増えており、農業生産者は収穫に大きな打撃を受けるのではないかと心配している。公共放送ABC(電子版)が20日、伝えた。

 ヨーク半島で農業を営むグレアム・ヘイズさんは毎年、穀物の種を作付する前に必ずカタツムリの駆除剤を巻いている。駆除を怠れば、穀物の葉が食べられて生育に支障をきたす。収穫機にカタツムリが詰まり、作物も汚れて出荷できなくなる。

 今年の夏は雨が多く、気温も高くなかったため、カタツムリの大量発生が予想されている。カタツムリは高温で乾燥している環境で生きていくのが難しいが、雨が多い年は子孫を残すために本能で大量に繁殖するという。いったん大量に発生すると刃が立たず、大打撃を与える可能性がある。カタツムリの駆除費用は、全豪で毎年数百万ドルに達しているという。

 カタツムリの生態を研究しているオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のジェフ・ベイカー博士は「今シーズンは大量発生の可能性が高い」と警鐘を鳴らしている。同博士によると、オーストラリアにいる外来種のカタツムリは4種。100年以上前にヨーロッパから船に紛れ込んで持ち込まれた。現在では、ヨーク半島だけではなく、TAS州やNSW州南部、WA州南西部、VIC州西部などでも、農作物への被害が拡大しているという。

 同博士は、駆除に最も効果的なのはカタツムリに卵を産み付けるハエだ主張。「カタツムリはモロッコやスペイン南部、ポルトガル南部が原産と見られる。それらの地域からカタツムリの寄生するハエを輸入するべきだ」としており、このハエの輸入を認めるよう連邦政府に働きかけている。


■ABC News
Stowaway snails become big pest for Yorke Peninsula farmers as expert warns of bumper year

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